2017.09.26 TUE
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
0
1
1
0
0
1
0
3
0
0
0
0
0
2
0
0
0
R
H
6
17
2
9

広報レポート<10年連続50試合登板>

10年連続50試合登板の宮西投手
4安打を放った石井一選手

強い打球がノーバウンドで石井一選手のグラブに収まると、宮西投手はベンチに戻りながらホッとした表情を浮かべました。大記録達成の登板で失点するわけにはいかない。2死一、二塁のピンチを迎えながら、ホームは死守しました。安堵感はいつも以上だったに違いありません。

1点リードで迎えた8回に出番はやってきました。4番手としてマウンドに上がった左腕にとって、これが今季50試合目の登板でした。ルーキーイヤーの2008年から数えて10年連続。自身が持つパ・リーグ記録を更新するとともに、一度も先発登板のない投手としては、NPB史上初めての快挙を成し遂げたのです。「いつも、チームのために抑えられればいいなと思っていた。まさか、自分ができるとは思っていなかった」。ヒーローインタビューでは、謙虚に振り返りました。

周囲のサポートがなければ、この記録は達成できなかったでしょう。まだワンポイントの役割を担っていた1年目のこと。49試合目で5失点し、次の登板はないと観念していました。しかし、当時の厚澤投手コーチ(現ベンチコーチ)から、50試合登板が中継ぎ投手にとっての大きな節目になることを伝えられて奮起。11日後に登板のチャンスを得て、大台に到達しました。それから10年。いまや“鉄人”としてファイターズを支える存在として語られるのも、そのラストチャンスがあったからこそです。もちろん、トレーナーへの感謝も忘れません。

「1試合1試合がむしゃらにやってきた」。目の前の試合に集中する。その積み重ねが、ひとつの金字塔として形に残りました。宮西投手の上を行くのは15年連続の岩瀬仁紀投手(中日ドラゴンズ)だけ。「岩瀬さんはすごい人。比べたらダメでしょう」。本人はそう笑いますが、挑戦しない手はありません。いままでのように投げ続ける。結果は自ずとついてくるはずです。

先発投手コメント

先発の石川直投手

石川直投手
<5回0/3 97球 打者20 安打5〈本塁打1〉 三振5 四死球0 失点・自責2>

「(前回登板に比べて)きょうはインコースをうまく使えたと思います。チェンジアップも低めに集められましたし、フォアボールもなかったので前半はテンポよく投げられたと思います。反省はたくさんありますけど、6回のホームランだけは抑えないといけなかったです。要所を抑えるピッチングができるようにしていきたいです」

栗山語録

栗山監督

Q.石川直投手の投球を振り返って
「球が良かったわけではない。もう少し調子があがってくれば強いボールを投げられると思うんだけど。ホームランを打たれたことも収穫だと思って先に繋げていくしかない」

Q.宮西投手が10年連続50試合登板を果たしました
「凄い記録だよね。10年というのは怪我する可能性もある。記録とか数字よりも毎日の感動的なモノの方が重要だと思っているけど、この記録は本当に凄い。素晴らしいよね」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート