2017/10/03 (火)
チーム

飯山選手引退セレモニー 現役最後の試合でウイニングボールをさばく

北海道日本ハムファイターズは10月3日(火)のオリックス・バファローズ24回戦(札幌ドーム)の試合終了後、今シーズン限りでの引退を表明していた飯山裕志選手の引退セレモニーを実施しました。


栗山英樹監督から打診されたスタメン出場を固辞し、通算911試合目も守備固めで幾度も優勝に貢献してきた飯山選手らしく、8回表に遊撃手の守りから途中出場。1死一、二塁のピンチで二塁手の田中賢介選手と4-6-3の併殺を完成させると、ベンチへの戻り際に長年の盟友とグータッチを見せました。その裏の現役最終打席は、会心の当たりとは行かず左飛に倒れましたが、9回表2死で二塁寄りに飛んだ打球を華麗にさばいてゲームセット。「マウンドでハイタッチして終わりたい」という願い通りの形で20年間の現役生活にピリオドを打ちました。

セレモニーでは苦楽をともにしたバファローズの小谷野栄一選手も見守る中、高橋信二捕手コーチ兼打撃コーチ補佐や同期入団の小田智之ファーム打撃コーチ、4人のご子息らが花束を贈呈。続いて登場曲、長渕剛さんの「勇次」を選手やコーチ、トレイ・ヒルマン元監督が1小節ずつ歌ってつないだVTRが大型ビジョンに流れ、チーム全員で遊撃手のポジションで合唱する場面も登場すると飯山選手の口がぐっと真一文字に結ばれました。チームメートの手で胴上げされ、7度宙を舞った後は色とりどりの紙テープが投げ込まれた場内を一周。いぶし銀と称された背番号4が札幌ドームに詰め掛けた35,613人のファンに別れを告げました。

フォトギャラリー

■セレモニー








■プレーシーン






飯山選手挨拶全文

このような場を用意してくれた球団、球団職員、札幌ドーム関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。また、最後まで付き合ってくださったファンの皆様、ありがとうございました。

入団当初を振り返ると、まさか自分がこのような場に立てるとは思ってもみませんでした。同じ内野手で偉大な先輩、田中幸雄さん、金子誠さん。お二人を越えるには長くプレーするしかないと思いやってきました。現役を退いてもなお、二人の壁は高かったです。勝手に目標にし、ライバル視していただけですが、完敗です。

しかし、たいした成績も残せず、ここまでやって来れました。ファイターズというチーム、スタッフ、仲間でなければここまでできなかったと思います。本当にありがとうございました。

幼少時代から僕に野球を教えてくれ、応援してくださった故郷の皆さん、僕は皆さんの期待に応えることができたでしょうか?本当に今までありがとうございました。

20年間というプロ野球人生を歩む中で、支えになってくれた人がいます。きょう鹿児島から駆けつけてくれた両親。母は僕を丈夫な体に産んでくれました。父は僕の心を強くしてくれました。そして長いファーム時代から一番の理解者で、僕を励まし背中を押してくれた妻。そこにいるだけで力をくれた子どもたち。本当に助けられました。ありがとう。

そして応援してくださったファンの皆さん。皆さんの裕志コールは一生忘れません。最後になりますが、飯山裕志はプロ野球選手を辞めます。しかし、野球という素晴らしいスポーツは一生辞めることがないと思います。

全国のファイターズファンの皆さん、どうかこれからもファイターズの応援を宜しくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました。

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