来季は日本一だけを目指すー。BIGBOSS(新庄剛志監督)の言葉を胸に、北海道日本ハムファイターズは11月7日(月)、沖縄県国頭村の「かいぎんスタジアム国頭」で秋季キャンプをスタートさせました。新コーチも加わり、選手たちが個々を高める鍛錬の日々に入ります。
9時になると全員がグラウンドに集合し、国頭村副村長の挨拶をいただいた後、アップがスタート。トレードで新加入した齋藤友貴哉投手、山田遥楓選手、江越大賀選手も参加。ドラフト3位指名で先日入団会見を行った加藤豪将選手も早く日本のプロ野球に慣れようと、秋季キャンプに名を連ねました。
選手たちはハツラツとした動きでフリーバッティングや守備練習をこなしていきました。ブルペンではルーキーの長谷川威展投手や2年目左腕の根本悠楓投手がピッチング。建山義紀投手コーチと対話する姿も見られました。“コーチ初日”となった建山コーチは「積極的に選手と話して彼らがどういう考えを持っているか分かり、充実した1日になりました。ピッチャーがこうなりたいという像に近づけるようアドバイスしていけたら」と話しました。
同じく新加入の森本稀哲コーチは走塁中心に指導していました。評論家時代から気になっていた点もあったといい、選手にスチールのスタートの仕方を説明していました。森本コーチは「BOSSから走塁の意識改革をしてほしいと言われている。スタートやセカンドランナーの動きにアプローチしていきたいです」と意欲十分。さらに「ロッカーやグラウンドで選手と一緒にいると、ファイターズの一員になったなと実感しました」と率直な思いも明かしていました。
行程の後はライブBP(シートバッティング)を実施。新庄監督発案で打者走者は一塁ではなく、三塁へ走る「逆回り」で行う場面もありました。左打者の「走り打ち」を矯正することなどが狙いで、打席に入った石井一成選手は「初めての練習」と驚きながらも対応していました。特守では山田選手や加藤選手らがユニホームを泥だらけにしながらボールを追いかけ、守備力向上に努めました。ともに「かなりきつい」と言いながらも、全力で取り組み充実した表情を見せていました。新庄監督は「練習は試合のようにやって、試合で練習のようにやれる準備をさせたい」来季の巻き返しへ向け、鋭く目を光らせていました。