優勝旅行3日目、栗山監督はハワイ大学野球部のホームグラウンドで、かつてはハワイ・ウインターリーグでも使用された「レス・ムラカミ・スタジアム」を訪れました。目的は、球場に名前を残すレス・ムラカミ氏と対面すること。スタンドのコンコースで80歳を迎えるムラカミ氏にファイターズのユニホームなどをプレゼントすると、そこからは「取材者」魂がうずいたのか、様々な質問を投げかけました。
レス・ムラカミ氏は2000年までの31年間、ハワイ大学野球部の監督を務め、通算1000勝以上を挙げた名将です。数多くのプロ選手を輩出し、1979年の日米大学野球ではアメリカ代表を率いたこともある、いわばハワイ野球界のレジェンド。「チームにとって一番大切なことは何か」「長く監督を務める意味や難しさとは」といったような話になったため、栗山監督にとっても学ぶべきことは多かったに違いありません。「ほとんどの答えが『勝つということ』に収束していく。やっぱり勝たないとダメなんだよな」と決意を新たにした様子でした。
スタジアム訪問の後には、地元の日本人向けラジオ放送局の番組にも生出演。指揮官はONとOFFをうまく織り交ぜながら、優勝旅行を有意義な時間にしています。