2014.05.01 THU
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広報レポート<秘蔵っ子、原動力に>

ヒットを放った、市川選手
7回、ホームランの中田選手

打った瞬間の表情はゆがんでいました。当たりは決して良くなかったからです。しかし、フラフラと上がった打球はショートとレフトの間にポトリ。一塁ベース上で、市川選手は苦笑いともとれる笑みを浮かべました。3点を追ってスタートした4回。2点を返してなお無死一、三塁となった場面で放ったのは、値千金の同点打でした。この一打でさらに勢いに乗った打線は、このイニングだけで今季最多となる6得点。試合をひっくり返しました。

市川選手は3回の第1打席で左前打を放っていました。プロ5年目で待望の初安打。「ずっと打ててなかったから、すごくプレッシャーがあった」と振り返ります。それでも、記念の1本が出たことで「気が楽になった」と言う2打席目でも、続けて結果を出してみせました。大学時代には当時解説者だった栗山監督から指導を受けたこともあります。ジャイアンツを経て今季からファイターズの一員に。「不思議な縁を感じる」と指揮官も感慨深げに話す男が、数少ないチャンスをしっかりとモノにしたのです。

“第3の捕手”としてチームを支える市川選手とバッテリーを組んだのは開幕投手・吉川選手でした。初回に3点を失う苦しい立ち上がりとなりましたが、イニングを追うごとに緩急をうまく使い2回以降の4イニングは1本の安打に抑えました。打線の援護も受け、昨年8月25日以来、11試合ぶりとなる勝利を挙げました。試合後、チームのスタッフと握手を交わした際の笑顔と力強さが、勝利に飢えていたエースの安堵感を物語っています。栗山監督のもとで花開いた2人の選手が、チームに久しぶりの連勝をもたらしました。

吉川選手<5回 102球 打者20 安打4 本塁打1 三振6 四球1 失点・自責点3>

先発の吉川選手

「ストライクゾーンで勝負ができたことは良かったのですが、立ち上がりに先制点を取られたことが課題に残りますね。2回二死後からの四球も反省点のひとつです。援護をしてくれた打線には申し訳ないです。」

栗山語録

栗山監督

Q.吉川選手が久しぶりの白星
「勝たせてあげられてホントによかった。いろいろあったからね。何が何でも勝たせてあげたかった。ひとつ勝ちがついたのは、吉川にとってのスタート」

Q.市川選手が同点打
「大学時代に教えたことがあったし、不思議な縁を感じている選手。きょうは打つ方でもね、良かったよね」

Q.連勝で北海道へ戻ります
「久々だよね、こういう試合。こういう試合ができるんだって選手にも思ってもらえるとうれしい。きょうは内容よりも勝つことだけを考えていた。だから、岱鋼や遥輝にもバントしてもらった」

Q.武田久選手は
「一回、抹消する。納得がいかないんで、と本人から言ってきた。早く帰ってきてほしい」

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