

■広報レポート <何とかしたい>
放ったヒットは、わずか2本。イーグルス先発のドミンゴは、打者の懐に入ってくるシュート系のボールを効果的に投げファイターズ打線を完全に抑え込んだ。確かに今日のドミンゴのデキはいつも以上だったかもしれない。しかし、攻撃の具体策を整えられないまま、ただただゲームが進んでいった感は否めないだろう。ファイターズ・藤井の調子が悪くなかっただけに、早い回での援護があれば違った展開になっていた可能性がある。
今までのファイターズの特徴として、結果はどうであれ徹底した策をかたくなに実行していた印象がある。たとえば、相手投手の球種・コースに関係なく、右打ちを常に意識したことが挙げられる。それが逆に仇(あだ)となった日もあったが、長打の期待できない打線には、強固な意識を選手たちに持たせることに意味があったのだろう。徹底策は、ここ一番で好投手相手に効力を発揮し、最後に勝ちにつながった。決して現在のバッティングアプローチが無策と言っているのではない。しかし、日々一所懸命に取り組んでいる選手たちにひとつの指針を与えるべく、今後対戦していくピッチャー別の更なる具体案が打撃コーチ主導で成されることを期待したい。
試合終了後、バスが宿舎に到着すると直ぐに11名の野手が薄暗い地下駐車場に直行した。若手からベテランまで、各々がイメージを描きながら入念に素振りを繰り返す。みんな結果を出したいのだ。失点を最小限に留めている投手陣を何とか助けたいとの思いは変わらない。ネット裏から今日の試合を見守った山田GMも、「打撃が単調になっているようだ。でも、何かをきっかけに打線がつながりを見せるかもしれない。明日またしっかりいこう」と前向きだった。明日の先発・グリンは、ブルペンでの調整投球で絶好調。どうにかイーグルス・田中から序盤に1点でも多くもぎとり、勝利を呼び込みたいものだ。ファイターズの持ち味である粘り強さが必要なときは、今だ。
■藤井投手 <5回、打者26、球数92、安打7、四死球4、三振1、失点4、自責4>
「大事な場面で警戒をし過ぎ、フォアボールを与えてしまったことがいけませんでした。結果、粘ることが出来なかったのがダメです。今日の反省を踏まえしっかり修正をし、次回の登板へつなげるしかありません。」
■梨田語録
「今日はE先発ドミンゴの前にランナーが出なかったね。セットポジションになれば球威も少し落ちるし打つ手はあったんだけどね。ランナーが出たら初球を打ってダブルプレーで…!先制点が欲しかったね。F先発藤井も良かったんだけど、5回の先頭打者の四球と1塁ゴロのベースカバー(記録は内野安打)あれはエラーだと思うんだけど、7回の1・2塁の場面でセンターフライの走塁ミスはファイターズらしくないね!!やはりエラーが出たら勝てない。」