

■広報レポート <かみ合えば…>


見せ場は4点を追う9回に巡ってきました。途中出場の大野選手がプロ初安打となる右前打で出塁。稲田選手も今季初安打を中前に運ぶと、紺田選手の中犠飛、森本選手の2点右前打などで1点差に迫りました。しかし反撃もそこまで。中盤でバファローズ打線を抑えきれなかったことが最後まで響き、札幌ドームでの今季初勝利は本拠地4試合目でも果たせませんでした。
その中でファンを喜ばせることができたといえば、'首位打者'金子誠選手の好調ぶりがこの日も持続していたことでしょう。3回の中前打で3点を返す突破口を開くと、7回にはプロ野球タイ記録となる6試合連続二塁打を右中間へ。「数字って言われるとよくないんだよね」と話しながらも笑顔なのは手ごたえを裏付ける証。梨田監督は「昨年まではヒットゾーンがセンターから左だったけれど、広角になった。しばらく持続してもらいたいね」と絶好調な9番打者に信頼を寄せています。
20代のころ、打撃が上向くようにとバットの芯に目玉マークを書いていたという話もある金子誠選手。そんな必要が今はないくらい、どんな球にも対応できるのはオフから節制し、打撃フォームも一度壊して再構築したことが背景にあります。背番号8が象徴されるように上位、下位なく好調な打線がついているだけに、ホーム初勝利を届けられるかは投手陣の踏ん張りにかかっています。
■多田野投手 <4回、打者19、安打7、三振0、四死球3、失点5、自責点5>

「(今日の登板に関しては)いいたいことが多すぎて、何を話していいかも分かりません。」
■梨田語録

「選手は最後まで諦めずやってくれましたし、声援もすごかったので勝ちたかったんですがね。多田野に関しては2回に2死ランナーなしから四球と盗塁から失った3点目が痛かった。その後も同点になって元気になるところで持ちこたえてほしかったなと。打線もいい投手にかかると簡単には打てないですし、投手ができるだけ粘って援護を待つようになってくれればと思います。」