

■広報レポート <待ちに待った今季初勝利>
試合前には雨男?スウィーニー選手登板日恒例となった雨はやみましたが、5月も半ばというのに試合開始時間の気温は13度。しかも冷たい強風が吹く中、先発のマウンドに立ったスウィーニー選手の心の中は熱く煮えたぎっていたのか、半袖で力のあるボールを投げていました。その強風にも助けられ、初回に2点の援護をもらったスウィーニー選手は6回を無失点で投げきり、今季初勝利を挙げました。
昨年は12勝5敗とダルビッシュ投手に次ぐ勝ち星を挙げました。オープン戦でも18イニング連続無失点を記録するなど絶好調でしたが、シーズンに入ってからは苦しみ、0勝3敗、防御率8.06と結果がついてきていません。特にここ3試合では制球に苦しみ合計11与四球でしたが、今日はベースが空いている状態での一つだけ。後続もイーグルス打線をきっちり抑え勝利投手になると「このスポーツを長い間やってきてこういう事もあると経験で知っていたので、何事もポジティブに考えて自分が出来ることをきっちりとこなせばきっと結果は付いて来ると思っていました」と試合後うれしそうに話してくれました。開幕から1ヶ月いつもどおりに振舞っているとはいえ、登板の間の投球練習でいつも以上の球数を投げ込むこともあり結果が出ない自分にふがいない思いをしていたに違いありません。
降板を告げられた直後も悔しそうな顔で、投球内容に納得しているようなそぶりは一切見せませんでした。今季初勝利を挙げたとはいえ、ファイターズの守備に助けられたところも多く、今季初のヒーローインタビューで、今日一番良かった球種は何ですかと聞かれると、「後ろで守っていた野手です」と笑いながら応えていました。裏を返すと、無失点で6回を投げきったとはいえ、もっといい投球ができるという手ごたえを感じていたからでしょう。次回の登板では、さらにいい投球に期待できそうです。
■スウィーニー投手 <6回 打者23、球数80、安打5、三振4、四死球2、失点0、自責点0>
「体力的にも、精神的にも充実した状態で今日の登板に臨めました。以前よりも投球フォームが安定していたので、狙ったところに投げられたと思います。いつもながら後ろの守備と、今日は風に感謝したいと思います。」
■梨田語録
「コンディションが決して良くない中、今日のスウィーニーは本当に良く投げてくれたね。寒いのに半袖シャツで気合も入っていたようだ。球数からいってもっとイニングを投げさせることも出来たが、7回の攻撃が長くなってしまったので交代した。今日の投球で、今後も目処が立ったね。彼にとってもチームにとっても、本当に大きい1勝。楽天に勝ち越したのも非常に意味がある。スウィーニーの好投もさることながら、寒さに負けず野手陣も頑張った。集中力を切らさず守ったね。風も味方してくれた。稲葉の走者一掃打が効いたね」