

■広報レポート <鍵を握る男>


セ・パの首位同士が激突した交流戦開幕戦。3回を終わって0-3の重苦しいムードを振り払ったのは、古巣ジャイアンツを相手に5試合ぶりスタメンに名を連ねた二岡選手でした。4回無死満塁で中犠飛を放つと打線が目覚めて一挙4点。5回も左前タイムリーで大量6得点の呼び水となりました。「声援が有難かったですね。最低限の仕事ができてよかったです」。終わってみれば今季最多20安打16得点と'頂上対決'第1ラウンド圧勝に自然と顔がほころびました。
試合前に痛めていた左太もも裏の検査を受けたスレッジ選手が肉離れと診断され、出場選手登録を抹消。「全員で穴を埋めるしかない」と梨田監督は話し、ジャイアンツを知る二岡選手の奮起にも期待を寄せていたのは言うまでもありません。
昨年は1勝3敗と直接対決に苦しんだ相手に、3失策に暴投と守備の乱れまで誘い、交流戦を好発進しました。DHや代打での起用が多く「まだ試行錯誤している状態」という二岡選手が札幌ドームで初の猛打賞。本拠地のファンに遅まきながらあいさつ代わりの活躍を果たし、セ界を知り尽くした背番号23が交流戦のキーマンになってくれることでしょう。
■八木投手 <5回0/3 打者21人、球数68、安打4(本塁打1)、三振0、四死球2、失点3、自責点3>

「3回の点の取られ方が悪すぎて、流れを悪くしてしまいましたが、4回に野手が点を取ってくれて流れを引き戻し、逆に野手から気合をもらって粘って投げることが出来ました。」
■梨田語録

「普段の尚成(高橋尚選手)だったらそう簡単には点は取れないだろうなとは思っていたんだけども、今日は打線が良く繋がってくれた。スレッジの代わり?というわけではないけど、5番に入れた信二が二つの送りバントをきちんと決めてくれたって言うのは大きいね。八木は4回ぐらいから違和感を感じていたようなんだけれども、ストレートの四球だったので降板させました。そこまで悪くはないという話なので、次回も登板できるでしょう。今日は20安打で16点と打ったけれども、今日は今日。気を引き締めてまた明日です。」