

■広報レポート <エジ・チャンヨン>
不運なプレーもありましたが初回に4点を失った先発藤井投手に早々と見切りをつけ、4回に梨田監督は江尻選手の名前を告げました。1軍登録されてから6度目の登板ですが、イニングをまたいで投げたのは復帰第1戦だけ。ワンポイントでの登板も多かったのですが、今日は4回から3イニングを無失点に抑える好投を見せてくれました。
フォームを変えたとはいえ、以前からの売りである力のあるまっすぐは健在。強打者が並んでいる巨人打線をキレのあるまっすぐで翻弄。腕の角度を下げたことで、シュートの切れも良くなっています。5回には二死から敬遠で満塁策をとりますが最後は落ち着いて内野ゴロに打ち取りました。いわゆるスリークォーターでの投球フォームがスワローズの守護神林昌勇(イム・チャンヨン)に似ているということから、中継ぎ陣からは「エジ・チャンヨン」と呼ばれています。
「最後に3イニングを投げたのがいつかは覚えていない」とは言うものの、試合後も疲れはあまり感じていないようでした。「どんな状況でどのように使われても対応できなければ、自分の存在価値はないと思う」と2007年には大車輪のような活躍をしましたが、手術から這い上がってきた江尻選手には毎日が自分との戦いです。「絶対マウンドを譲らない気持ちで投げた」と試合後に振り返ってくれました。抜群の安定感を誇るファイターズ中継ぎ陣に江尻選手が帰ってきました。
■藤井投手 <3回、球数62、打者18、安打8、四死球1、三振4、失点4、自責点4>
「追い込むまでは良かったのですが、決め球が浮いてしまいました。出だしから追いかける展開にしてしまって、申し訳ないです。」
■梨田語録
「四球のない投手から4点はきつかったね。見逃せば四球を選べたかもしれないボールもいくつかあったし、リリーフが頑張ってくれただけに少しもったいないね。でも走者を出して何とか形にはなったね。キャッチャーのせいだけじゃないけど、亀井に打たれたヒット3本とも初球でしょ。簡単に打たせてしまってもったいなかった。」