■広報レポート <まさか>
熱戦の幕切れは誰もが予想しなかった形で訪れました。1死一塁の場面で代打坪井選手が粘ってフルカウントから放った打球はショートライナー。サインどおりに走っていた一塁代走の村田選手は止まることも出来ずにタッチアウトでまさかのダブルプレーが完成。エースダルビッシュ投手で連敗脱出を図りましたが、まさかの4失点で今季3敗目。チームも今季初の4連敗を喫しました。
打線は昨日の試合無安打で連続安打試合が15でストップした糸井選手が二本の長打で打線を引っ張り、ここ3試合で9三振を記録していたスレッジ選手が6回に逆転の2点本塁打を放つなど明るい要素もありました。しかし7回、ダルビッシュ選手が代打上本選手にまさかの逆転2点本塁打を許し、それが決勝点となってしまいました。不運もありました。2回L中村選手が放った打球は左翼ポール際へ高く上がります。打った本人もファールと思い打席へ戻りかけたそのとき、塁審は本塁打を宣告しました。珍しくベンチから走って抗議に行った梨田監督でしたが、判定は覆りませんでした。試合後誰よりも悔しい思いをしているはずのダルビッシュ選手ですが、そんなそぶりは一切見せずに「次回はいいピッチングが出来るように頑張ります」と次の登板を見据えていました。
確かにエースをマウンドに送って4連敗を喫してしまいましたが、それが野球です。この3試合苦しんでいたスレッジ選手も「結果が出ないことが続くことがある。でもそれもゲームの一部。終わったことは忘れて、目の前にあることに集中するだけだよ」と明日への準備はもう始まっています。試合後宿舎であてがわれている素振り用のエリアを覗いたら、多くの選手が無心にバットを振っており、スペースが限られているため、順番を待っている選手すらいました。明日には明日の風が吹く。明日のファイターズに期待させてくれる光景でした。
■ダルビッシュ投手 <7回、打者31、球数114、安打9(本塁打2)、四死球2、三振5、失点4、自責点4>
「踏ん張りどころで踏ん張ることが出来ませんでした。投球リズムも悪く、良いピッチングが出来なかったので、次回良いピッチングが出来るように頑張ります。」
■梨田語録
「中村のホームラン、ベンチからはファールに見えたんだけどね。ダルには不運だった。調子も悪くなかったけど、(打線も)最初にあった2度のチャンスをものに出来なかった。上本に打たれたのも不用意に投げたまっすぐかなとも見えたけど、それを打った方もうまかった。でもまさかなという感じはしましたね。気分転換も含めてスレッジの打順を一つ下げたんだけれども、うまく打ってくれた。最後の打席もいい打球が飛んでたしね。」