

■広報レポート <不撓不屈>

1週間前の悪夢を吹き飛ばすダルビッシュ選手の快投でした。同じ札幌ドームのマウンドで右肩に打球を受けたのが24日のオールスターゲーム。1回から3回にかけて3者連続をはさみ7三振を奪うと、8回2死満塁のピンチも小久保選手に空を切らせ1失点。ハーラートップ13勝目を飾り「あれくらいで倒れてるようじゃいかんでしょう」と周囲の心配を力強い言葉とともに一蹴しました。
25日に病院で精密検査を受け、打撲と診断されると素直に安堵の表情を浮かべてすぐにカレンダーに目をやりました。次回登板まで指を折って逆算し「大丈夫、行けます」ときっぱり。当たり所が良かったとも言えますが、マウンドへ立ち続けたいという強い意志が早い回復につながったのは言うまでもありません。
MRI検査でモニターに映し出された画像は、入団以来あれだけ強い球を投げ、多彩な変化球を操っても関節や肩盤などがきれいなままであることを証明していました。ケガの功名ではありませんが、フォームバランスや体の使い方が理想的であるという裏付けが得られ本人も納得の様子でした。チームも9連勝で貯金20。エースの肉体同様、投打がかみ合う理想的な状態で明日の首位攻防第2Rに臨みます。
■ダルビッシュ投手 <8回 打者31、球数131、安打5(本塁打1)、三振9、四死球2、失点1、自責1>

「(オールスターゲームで右肩に打球を受けたが)打撲には強いというか、いつもと変わらず投げられました。カットボールと速球が良かったのでどんどん使って行きました。チームはいい流れで来ていましたが、僕は僕で自分のことをやるだけだと思っていました。」
■梨田語録

「ダル(ダルビッシュ選手)は気合も入っていて最初から飛ばして行ったね。点をやらないという思いが伝わってきました。初回に1点とって後押しも出来たのが大きい。(オールスターでの打撲の影響を)心配してたけれどそれを感じさせないピッチングでした。守備でもいいプレーが多かったのも良かった。ひちょり(森本選手)の状態が最近よくなってきた。打席での粘りも出てきたしね。これで9連勝だけど一試合ずつ戦っていくだけです。」