

■広報レポート <気負い>
7月頭以来の連敗から一夜明けましたが、ファイターズは札幌から福岡へ移動して空港から直接球場入りの強行スケジュール。大野選手と二岡選手がチーム帯同できるまでに回復しましたが、昨日の試合で右足首を負傷し途中交代した田中賢選手は札幌市内の病院で検査を受けてから福岡入り。球場に着いたのは試合開始直前のことでした。この大事な首位攻防戦の初戦にエースダルビッシュ選手が先発しましたが、今季ワーストの6失点で3連戦初戦を落としてしまいました。
普段の登板前は周りから見ていても心地よい緊張感を持って試合に向け準備しているダルビッシュ選手ですが、今日はいつも以上に気合が入っているように見えました。こういう状態のチームを救いたいというエースの責任感がそうさせたのかもしれません。登板後は「チームがこういう状態なのにいい投球ができず申し訳ない」といつになく残念そうな表情で話してくれました。
明るい材料もありました。昨日に引き続き2番に入った村田選手が二日続けてのマルチヒットを記録。ファイターズの層の厚さを見せ付けてくれました。首位攻防戦の直前にファイターズを襲った不運ですが、長いシーズンいろいろなことが起こるのは毎年の事。これを乗り越えた時、チームがさらに強くまとまり、ラストスパートの準備が出来るはずです。
■ダルビッシュ投手 <8回、打者34、球数132、安打10(本塁打2)、四死球1、三振6、失点6、自責点6>
「一生懸命投げましたが、今日は力負けです。久しぶりに中嶋さんとバッテリーを組みましたが、特に違和感はありませんでした。チームがこういう状態なのに良い投球が出来ず申し訳ないです。」
■梨田語録
「ダル(ダルビッシュ選手)がこういう崩れ方をするとはね。(7回に)四球を与えたあたりからなんとなく投球のバランスが悪そうに見えた。(8回は)一人で投げぬかなきゃという気持ちも強いし、イニングの途中で交代することは安易にはしたくないし、追加点を取れなかったのもプレッシャーになっただろうね。もう少し援護してあげたかった。」