

■広報レポート <惑わされず>


頼れる左腕が切れ味を増して帰ってきました。1点リードの6回表2死一、二塁。インフルエンザ感染により16日のライオンズ戦以来の登板となった宮西選手は本多選手を空振り三振に仕留めると、7回は中軸を3者凡退に討ち取って流れを相手に引き渡しませんでした。「めっちゃ足が震えていました」と言いながら、離脱前と変わらぬ安定感で無傷の7勝目をつかみました。
ルーキーイヤーの昨季も常時1軍におり、体調を崩してプレーに支障が出たのは点滴を打ちながら登板した高校最後の夏以来と言います。友人や家族のメールや、球団携帯サイトへのファンの書き込みに励まされ、安静中も心を落ち着けることができたそう。感染が発覚する直前、16日のライオンズ戦で6勝目を挙げていたこともあり「調子が落ちていた時に休むより、戻った時にもっとよくなると信じてました」とポジティブに考えていました。
先発の藤井選手を5回途中でスイッチし、6投手のリレーで2回以降は無失点。7回に田中賢選手のタイムリーが効果的に出て首位攻防第1ラウンドに先勝しました。優勝マジック29が点灯しましたが、残り試合を考えると決して楽な数字ではないことをみなが分かっています。「やれることをやっていくしかないんで」と宮西選手。初めて追われる立場を経験する若手もしっかりと足元を見つめています。
■藤井投手 <4回1/3、球数95、打者21、安打6、四死球4、三振3、失点1、自責点1>

「もうひと踏ん張りできなかったのは残念です。しっかり準備して次回頑張ります。」
■梨田語録

「先制点を取られてこの先どうなるかなという所で、4番の信二が打ってくれた。1点で抑えられるとは思っていなかったけど逃げ切ったね。藤井も勝利投手の権利が目の前にあってもう少し投げさせてあげたかったけどちょっと内容が悪かったね。そのピンチを江尻は身を挺して抑えてくれた。宮西が戻ってきたのも大きいね。病み上がりだしどうかなと思ったけどいいピッチングをしてくれました。3点目は非常に大きかったね。マジック点灯?先は長いからね。一試合一試合やるだけです。」