

■広報レポート <足踏み>

2点を追う9回、好調スレッジ選手がレフトオーバーの二塁打で出塁。シルバーウィークに3万8165人が詰めかけ、反撃ムードがぐっと高まりましたが、後続が倒れて今季75個目の白星を積み重ねることはできませんでした。3点を先制しながらライオンズの一発攻勢に沈み、大歓声に応えられずどの選手の表情にも悔しさがにじみ出ていました。
前日のバファローズ戦で好機に2三振に倒れた稲葉選手が3回、持ち前の勝負強さを発揮してくれました。1死満塁から涌井選手のチェンジアップを右手一本で拾い、ライトオーバーの走者一掃三塁打。その回に左前打を放ちチャンスメークした二岡選手は5回にも遊撃の頭上を破るヒットで出塁と、この日はベテラン勢が勝負どころの終盤戦で頼もしい姿を見せてくれました。
前日腰の張りがあって5回でマウンドを降りたダルビッシュ選手は試合最後までロッカールームに残り、戦況を見守って「行ける、行ける」と念を送るシーンも。しかし ’敬老の日’に年長者を敬わなければいけない若手が涌井選手の術中にはまり攻略できませんでした。明日も秋の大型連休で行楽地より札幌ドーム、というファンが多数詰め掛けることが予想されます。そんな期待に応えるべく、連敗ストップへ若手もベテランも一丸で戦います。
■武田勝投手 <6回0/3、打者29、球数97、安打10(本塁打2)、三振5、四死球1、失点5、自責5>

「調子自体悪くありませんでしたが、5回の本塁打は2本ともスライダーが高く入ってしまいました。向こうは変化球狙いで来ていたのでストレートで押していながら、押すべきところで押し切れなかったですね。変化球が高く行ってしまった反省点を次回の投球には修正したいと思います。」
■梨田語録

「良い形で3点先制したけど、そのリードが一瞬で1点になってしまったダメージがきつかった。5点目を取られるまでもあっという間だったね。勝(武田勝選手)はまっすぐも走っていたように見えたんだけどね。涌井は良いピッチャーだからなかなか打てないしつかみどころがないね。明日は明日でみんなでやっていくだけです。」