

■広報レポート <いつも通り>


5回終了時の選手サロン。4回2死無走者からつかんだ満塁のチャンスに同点の押し出し四球を選んだ鶴岡選手の周りで、タイムリーで続いた金子誠、田中賢選手がその粘りに賞賛の言葉をかけていました。「実は(カウント)1-3からボールになれ、ボールになれって念じてました」と“いじられ役”が胸中を明かすと2人は苦笑。一挙4点が入った舞台裏のムードそのまま、最後は2点差を守り切って優勝マジックを1としました。
7回途中まで2失点と好投した武田勝選手の後を受け、江尻、宮西、金森の中継ぎ陣が確実に任務をまっとう。9回は守護神・武田久選手が3人で締めてついに2年ぶりの頂点奪回に王手をかけたのです。
下馬評の高くなかったチームは2007年同様、個々が役目を果たすことで総合力を引き上げゴールテープをいち早く切るところまできました。ところが、いよいよというような高ぶりは一切ありません。中垣チーフトレーナーは「前とは違ってロッカーが異様に静かだね」とつぶやいたように、居残りでマシン打撃を行ったりマッサージを受けるといういつもの光景が見られるだけ。普段と何ら変わらずその時を迎えます。
■武田勝投手 <6回2/3、打者29、球数99、安打7、三振5、四死球2、失点2、自責点2>

「先取点を与えながらも粘り強く、野手の援護を待って終盤まで投げられたことは良かったと思います。きょうはゴロのヒットならしょうがないという気持ちで臨みましたが、変化球がコントロールよくコーナーに決まってくれました。」
■梨田語録

「いつもは9番からなんだけど、8番(鶴岡選手)から繋がってくれました。ツル(鶴岡選手)の押し出しでベンチが盛り上がりましたね。勝(武田勝選手)はスピードはないけど変化球をうまく使って良い投球をしてくれました。追加点が取れなかったけど中継ぎが頑張ってくれたね。マジック1?「0」が目標だから。また明日頑張ります。」