

■広報レポート <昇格と復調>
頼れる左腕が、ようやく1軍のマウンドに帰ってきました。7回、スタンドの大歓声に迎えられて登板したのは林選手です。先頭打者を遊ゴロに打ち取るとエンジン全開。ライオンズ打線の3番・中島選手をフォークで空振り三振にしとめ、4番・中村選手を力のある1球で右邪飛に抑えました。8回先頭の5番・ブラウン選手も右飛。中軸4人につけ入る隙を与えませんでした。
「まっすぐが140キロ行ってないから、まだまだです」。苦笑いしながら振り返る初登板でしたが、手応えはつかんだようです。
キャンプ終盤からファームでの調整が続いていた林選手。徐々に本来のピッチングを取り戻し、イースタンリーグでは5試合に登板して無失点と結果を残してきました。中継ぎ左腕は宮西選手しかいなかった1軍にとっては大きな戦力。どんな場面でも任せられるだけに、ブルペン陣の厚みが増すのは間違いありません。
また、林選手からバトンを受けて登板した武田久選手も、1安打で無失点。浴びた安打もバットを折っての内野安打と不運なものでした。右打者の内角をえぐるシュートの球威も確実にアップしています。「ストレートがよくなっている感覚があるので、そのほかのボールにも生きてきていると思います」。完全復調も目前といっていい内容でした。
ライオンズ先発・帆足投手の快投で白星は挙げられませんでしたが、中継ぎ陣の踏ん張りに光を見出せた一戦となりました。
■武田勝投手<5回0/3、球数85、打者23、安打6(本塁打2)、三振2、四死球2、自責点4、失点4>

「失投を全て打たれてしまったので、本当にチームのリズムを悪くしてしまいました。次回にむけて気持ちを切り替えて頑張ります。」
■梨田語録

「勝(武田勝選手)は先頭打者を出して2死からホームラン打たれたりしてはちょっともったいなかった。全体的に少しボールも甘かったかな。。。打線も点が取れなかったけどね。林を久しぶりに見たけど、状態は良さそう。左が2枚になって使い勝手が良くなります。二岡も1試合守れたと言うのはチームにとっては大きい。またあさって気持ちを切り替えて頑張ります。」