

■広報レポート <我慢のとき>
勝つことの難しさをチームの誰もが感じていることでしょう。昨シーズン、リーグ制覇したチームに力がないはずはありません。我慢のとき。トンネルには必ず出口はやってきます。現実の厳しさはある半面、明るい材料も見えてきました。
ここ4試合でヒットがなかった小谷野選手が、2安打で復調のきっかけをつかんでいます。5回無死でライト前に落ちる安打を放って二岡選手の2ランに結びつけると、9回2死でも右中間を破る二塁打を記録しました。
打率2割を切った前日の試合後、小谷野選手は厳しい表情を浮かべていました。しかし、チームメートに声を掛けられ気分が和らいだのか、この日は球場入りしてから自ら周囲に声をかけ、盛り立て役に。早出特打でバットも振り込み、複数安打につなげました。
また、2番・左翼でスタメン出場した陽選手は1回に遊撃への内野安打で出塁して先制点の足がかりを演出。守備では6回に三塁線を破る打球をきっちりと処理し、打者走者を二塁で補殺するプレーも見せました。個々の選手は、それぞれに持ち味を発揮しつつあります。あとはそれをどう勝利に結びつけていくか――。
前日の試合後に行われた全体ミーティングの効果は、すぐには現れなかったかもしれません。ただ、今日の試合中はベンチ内で誰もがいつも以上に声を張り上げて、チームを鼓舞していました。「(雰囲気は)少しは変わったと思うけど、やっぱり勝つのが一番」。梨田監督はそう話しました。1つの白星で何かが変わる。そう信じて、いまは耐えるしかありません。
■カーライル投手 <5回1/3、球数100、打者27、安打8(1本塁打)、三振4、四球4、失点5、自責点4>

「リードした状態でバトンを渡せたら良かったんですけど…。まだシーズン始まったばかりなので、次はいいピッチングをしたいと思います。」
■梨田語録
「全体的に打ててないし、つながりがないという感じですね。カーライルは東京ドームでの試合よりも少しボールに力がなかったかな。コントロールも少し甘かったね。二岡のホームランで1点差、2点差ならなんとかなるかなという感じはあったけど、9回に点をあげてしまうとか、勢いがないかな。(昨日のミーティングを受けて雰囲気は)少しは変わったと思うけど、やっぱり勝つのが一番だから。選手には頑張って欲しいですね。」