試合情報

　待望の一発でした。同点で迎えた6回、先頭の高橋選手はストレートを完ぺきにはじき返し、左翼スタンドに軽々と打ち込みました。「久しぶりに迷いのないスイングができました」と振り返る今季1号ソロは、一時は勝ち越しとなる一撃となりました。

　急性胃腸炎で体調を崩してスタメンを外れたこともありましたが、すでに不安はなくなっています。試合前にも笑顔で談笑する姿も、復活ぶりを物語っていました。今季は開幕から4番を任されているのも長打力を買われてのもの。面目躍如となるひと振りに、ベンチは大いに盛り上がりました。

　復調を感じさせたのは高橋選手だけではありません。打率1割台に低迷していた小谷野選手も2本の左前打で複数安打を記録しました。「結果が出なくても頑張るのは同じ。どんなときでも試合を楽しんでやろうと心がけています」と、常に前向きな姿勢でグラウンドに立っています。また、腰痛から復帰した森本選手も5回にバントヒットを決め、執念を見せてくれました。

　連夜の逆転負けで借金はさらに増えました。ただ、歯車がかみ合えば兆しが見えてきそうな戦いぶりでもあります。一気に借金を減らすことはできません。必死に、そして、がむしゃらに。ひとつの勝利をつかむために全力で戦います。

｢調子は悪くなかったですが、いきなり先頭にフォアボールを出して、ミスで1点を取られたのはもったいなかった。ただ、守備で助けてもらいましたし、鶴岡さんもしっかりリードしてくれたので5回までいけたと思います。あとは野手とリリーフの方たちを応援します。｣

「リードしてからなかなか大変だね。吉川はもう一回投げさせようかなとも思ったんだけど、昨日の谷元を見てたらね。。。吉川を悪くない登板内容で変えてあげれば次につながるかなとも思ったし。信二にやっと（本塁打が）でたね。あてに行っていているところがあったけど、しっかり振り抜いていた。５回に逆転した場面ではひちょりがうまくつないでくれたね。状態としては万全じゃないなか、野手のポジションを見てうまくやってくれた。そうやって逆転した試合だったからこそ勝ちたかったね。」