2010.05.05 WED
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■広報レポート <Determination>

 試合開始時刻には2メートルほどだった風速も、陽が傾いてくる頃には6メートルほどまで強くなりましたが、ファイターズのマウンドに立っていた大男は決してよろめくことなく、力強いボールをストライクゾーンへ投げ込みました。初先発で左脇腹を痛め、1イニングで降板。予期しない形でスタートを切ったケッペル選手ですが、祖国へ残してきたわが子への思いを胸にひめ、こどもの日にダルビッシュ選手に並ぶ4勝目を挙げました。

 来日後初となる中5日で初めての屋外球場。しかもマリンスタジアム特有の海風を相手にしなければならず、不安材料は多々ありました。しかも3日前の投球練習では絶不調、前回の登板の疲れも抜けていない状態でしたが、「先発までにはきちんと調整する」と言い切りました。初回に先頭打者を含む二つの四球を絡めて1点を失いますが、「マウンド上での修正能力が高い」という厚澤ブルペンコーチの言葉通り2回以降はボールを低めに集め8回を投げきりました。「中継ぎに3日ぐらい負担をかけていたから、今日は長いイニングを投げたかった」という強い気持ちがチームに勝ちをもたらしました。

 「4勝目を挙げたけど、僕が投げる試合はみんな点を取ってくれる。野手に感謝だね」と試合後嬉しそうに話したケッペル選手。たしかにケッペル選手が今まで投げた6試合でなんと51点を挙げています。テンポよく投げ、打たせてとるピッチングが、打線にも良いリズムを与えているのは間違いありません。

 開幕当初はなかなかつながりを見せなかった打線も、森本選手、金子誠選手の復帰と重なり合い、昨年の様相を見せるようになってきました。これで前半戦の山場となるゴールデンウィークの9連戦3カードのうち二つのカードで勝ち越し、全体でも5勝4敗と勝ち越しました。9月に意味のある試合をするためにも、非常に重要になってくる交流戦に向けて、明るい材料が揃ってきました。

■ケッペル投手 <8回、打者33、球数127、安打8、四球3、三振5、失点3、自責点3>

「ピンチになったときにボールを低めに集めて併殺打などでアウトを取れたのが良かったですね。風は全く気になりませんでした。4勝目を挙げましたが、相手をゼロに抑えたことはないので、いつもたくさんの点を取ってくれる野手に感謝します。」

■梨田語録

「信二(高橋選手)にタイムリーが出たのは大きい。良くなっていると思います。小谷野もいいところで打ってくれているよね。気持ち的に違いますね。9連戦を勝ち越したわけだし。(そう言ったところで会見を開いていた廊下の電気が消え)あー、やっぱりダメだな。火を消されちゃったよ(笑)」

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