2010.05.18 TUE
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■広報レポート <うれしい悩み>

右中間2点タイムリースリーベースヒットを放つ森本選手

 あの選手もいいし、この選手もいいし…。スコアブックを見直せば見直すほど、なかなか心が決まりません。勝った場合のお立ち台に上がるヒーローを決めることも広報担当の仕事のひとつ。この日ほど悩んだことはなかったといっていいでしょう。もちろん、それは“うれしい悩み”なのですが、決心したのは試合終了直前の一番慌しい時間帯でした。

 全員がヒーローだといっていい試合になりました。1点を先制された直後の3回。1死から田中賢選手が内野安打で出塁します。二盗と失策で三塁に進むと、2死一、三塁となって二岡選手が同点打。さらに高橋、糸井選手が続き、一気に4点を奪いました。

 これだけでは終わりません。6回には1死一塁から鶴岡選手が犠打を決め、金子誠選手が適時二塁打。さらに、田中賢選手が四球で出塁し、森本選手がダメ押しの2点適時三塁打を放ちました。投げては先発のケッペル投手が7回3安打1失点で6勝目。できることなら全員をお立ち台に上げたかった――その気持ちはお分かりいただけるのではないでしょうか。

 そして、誰にヒーローインタビューを打診したかというと森本選手とケッペル選手でした。リーグ2位の勝ち星を挙げる右腕はもとより、シーズン途中に復帰したムードメーカーに、ファンの皆さんに全快宣言を飛ばしてもらおうと意図したものでした。

 お立ち台でも期待通りの“活躍”を見せてくれた森本選手。ケッペル選手のインタビューを見事(?)に通訳して爆笑を誘う一方、交流戦で快進撃を続ける自軍を評し「ちょっと死んだふりをしてました」と話して大歓声を受けていました。

 昨年の日本シリーズを再現したジャイアンツとの戦いに先勝し、交流戦は4勝1敗となりました。戦線離脱していた選手の復帰が起爆剤になっているのは間違いありません。誰かひとりの大爆発がなくても、しっかりと勝利をつかむのがファイターズ流。逆襲の態勢は整っています。

■ケッペル投手 <7回、打者27、球数89、安打3、四死球4、三振4、失点1、自責点1>

7回、安打3、失点1の好投

「1番から9番まで素晴らしい打者がそろっている打線なので気をつけていきました。いい打球が正面をついたりラッキーなところもありましたが、ゴロを打たせて打ち取れたのは良かったと思います。このまま最後までいけるように応援します。」

■梨田語録

「先取点を取られてすぐに逆転できたのが大きかったね。ケッペルもいいテンポで投げてくれたし、守る方もいいプレーがあった。(内海選手相手には)そう簡単には走れないと思っていたけど、賢介が助けてくれた。2アウトからいい攻撃ができたね。(2点適時打の)糸井のバッティングは芸術的でしたね。左対左だったけど粘りがあったし、あれで何となく(内海選手を)打てるかなという印象を(打線に)与えてくれたんじゃないかな。」

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