2010.05.19 WED
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■広報レポート <仕事きっちり>

稲葉選手とハイタッチする二岡選手

 一瞬静まり返ったスタンドが、一気に湧き上がりました。稲葉選手の同点打で追いついた直後の6回2死二塁、打席に立ったのは二岡選手。カウント1―1からのスライダーに体勢を崩されながらも反応すると、打球は低い弾道で左翼スタンドへ。4号2ランは試合を決める殊勲打となりました。

 「相手ピッチャーが良かったので、本当にワンチャンスしかない、ここしかないと思っていきました」。ジャイアンツ先発のゴンザレス選手に5回までの3イニングを三者凡退に抑えられていました。しかし、少ない好機でもそれを生かして試合を自分たちの流れに持っていく。6回は、そんなファイターズらしい攻撃ができたイニングとなりました。

 指名打者が出場機会のほとんどを占める二岡選手。この日は4番での出場でした。どんな打順を任されても、きっちり仕事をやり遂げてくれています。「開幕は2番だったし、いろんな役割はあるだろうけど、慣れました」。クールに話す中にも“チームが勝つために”という強い思いが伝わってきます。

 相手が古巣の巨人でもあったため、どうしてもその点に注目が集まりますが、「それは周りの人たちがあおってるからですよ」と意に介す様子はなし。巨人相手の初アーチにも「何と言っていいか分からないですねえ」と苦笑していました。相手がどこであってもやるべきことは同じ。その思いは変わりません。

 投げてはルーキー増井選手が、強力打線を相手に7回途中までソロ本塁打1本に抑えて2勝目を挙げました。「ここのところ情けないピッチングが続いていたので」。140キロ中盤のストレートを主体に力でねじ伏せにいったのは、自分にカツを入れるためのようにも見えました。ブルペン陣も後続を断ち、シーズンのチーム防御率は3点台に突入。数字もチーム状態の良さを表し始めています。

 交流戦は3カードで5勝1敗。この10試合では8勝2敗と大きく勝ち越しています。「本当にいい状態になっているので、この状態を続けていきたい」。お立ち台で二岡選手はそう話しました。快進撃には“仕事人”の存在は必要不可欠。21日からの2連戦は「乙女ナイト~ビューティースタジアム~」です。女性ファンを喜ばせる活躍を、これからも見せてくれるでしょう。

■増井投手 <6回1/3、打者22、球数65、安打5(本塁打1)、四死球0、三振0、失点1、自責点1>

「相手打線は強力でしたけど、恐れずにまっすぐを投げられたのが良かったんだと思います。開き直れました。高さだけ注意して思い切って腕を振ろうと思って投げました。このままチームが勝てるように応援します。」

■梨田語録

「ゴンザレスも良い投球をしていたし、6回表にとられた1点は重いかなと思っていたけど、選手たちが良い集中力を持ってすぐに3点を返してくれました。価値のある1勝だと思います。今日の増井はジャイアンツの早打ちに助けられた面もあるけど、四球を出さなかったのが良かった。前回は60球ぐらいで3イニングだっけ?今日は65球で6回1/3かな?替え時が難しかったのは確かだね。二岡は足の状態もあるから無理はさせられないんだけど、どの打順で試合にだしても結果を出してくれています。」

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