

■広報レポート <予感>
阪神打線に小刻みに得点を許し、惜敗を喫したファイターズ。その中でも完全復調を感じさせる2人の内容は明るい材料になりました。2、3番手で登板したウルフ選手と武田久選手です。
8回に登板したのはウルフ選手。先頭打者に左前打を浴びたものの、続く打者は持ち前の力強いボールで二ゴロ併殺に。3アウト目も二ゴロと、安定したピッチングを披露しました。
休養日の前日、アメリカから家族が来日して約4ヶ月ぶりの再会を果たしました。自身の来日直前に愛娘が誕生。この日の球場入り後も、しばらく見ないうちに大きくなった娘を話題にしていました。「家族みんな今日は朝の2時半に目が覚めて大変だったみたいだよ。オレは寝てたけどね」と笑顔。今まで以上のパパの自覚もあってか、マウンド上では闘争心を燃えたぎらせました。現時点では起用される場面に制約はありますが、体調や投球内容が右肩上がりとなれば、役割は変わってくるでしょう。
武田久選手は9回にマウンドに上がりました。先頭打者を力ない遊飛に打ち取ると、二塁内野安打で走者を許しながらも最後は二ゴロ併殺で“三者凡退”に抑えています。これで4月15日の登板から13試合で自責点0。防御率は3.04まで低くなりました。「序盤に結果が出なかったことで思い出せたことがあった」と言います。ファイターズの理想は、あくまでもクローザー=武田久選手。待望のXデーは、そう遠くない日に訪れるかもしれません。
先発したダルビッシュ選手は「調子は良くなかった」と話すように、粘りのピッチングを目指したものの7回4失点(自責点3)で降板。自身は4試合連続で白星がない状態ですが、「それはよくあることなんで」と意に介していない様子。それ以上に、チームを勝利に導けないことにもどかしさを感じているようでした。
ただ、ダルビッシュ選手は今後、上昇する一方だとプラスに考えることはできます。先発の大黒柱、そして、リリーフ陣の要が期待通りの活躍を見せてくれれば…。この日の試合は惜しくも敗れましたが、長い目でみれば悲観するものではないはずです。
■ダルビッシュ投手 <7回、打者33、球数125、安打9、四死球4、三振5、失点4、自責点3>

「あまり調子は良くなかったです。もっと粘っていきたかったですけど、粘ることができませんでした。あとはチームの勝利を信じて応援します。」
■梨田語録
「ダル(ダルビッシュ選手)の立ち上がりはそんなに悪くなかったし、先制点も取りましたが、守備の方でもエラーやフィルダースチョイスがあって流れを悪くしてしまった。追加点を取ってあげられたら違ったかもしれないけどね。。。最後はひちょり(森本選手)もなんとか稲葉につないだのだけれども、後1本が出なかった。気持ちを切り替えて明日も頑張ります。」