2010.05.30 SUN
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■広報レポート <感謝>

ベンチのチームメートとハイタッチする小谷野選手

 黄色いメガホンを持つ敵方のファンの方が多く見られ、完全な本拠地とは思えない雰囲気の中で行われたタイガースとの交流戦2連戦。リードされて沈黙気味のスタンドを一気に沸かせたのが小谷野選手の一撃でした。

 1点を追う9回。先頭打者として小谷野選手は打席に立ちました。マウンド上には藤川球児選手がいました。まずは147キロの速球で1ストライク。そして、2球目は内角への難しいボールでした。

 うまく体を回転させながら完ぺきに捕らえた打球は、左翼ポール際に舞い上がりました。切れるか、切れないか…。レフトスタンドから大歓声が上がるのと同時に、小谷野選手も右手のこぶしを突き上げました。2号ソロは、球界屈指のストッパーから放った値千金の同点弾となりました。

 この日は一発以外にも2安打を記録して今季4度目の猛打賞。この4試合で17打数8安打と気を吐いています。打率も2割6分台まで急上昇しました。

 交流戦開幕前後に左手首を痛めていた小谷野選手。5月16日の広島戦では、大事を取ってスタメンを外れました。その日のこと。体調をたずねると「痛いところがあっても、そのときの全力でやるしかない。今の僕が僕ですから」と涼しい顔。そして、澄み渡った青空を見上げながら、こう話してくれました。

 「スタンドでビールを飲みながら試合を見たいなって思うこともありますよ。でも、本当にそういうときが来たら、やっぱりグラウンドに立ちたいって思うと思うんです。だから、プレーできる間は、プレーできることに感謝して一生懸命やらないと」

 結果が出ても出なくても、常に同じ前向きな気持ちでグラウンドに立ち続けています。だからこそ、“難攻不落”の相手でも気圧されることなく攻略できるのかもしれません。延長11回に勝ち越しを許して連敗を喫したため、試合後は厳しい表情でした。それでも、その攻守はともにファイターズにとってなくてはならないもの。「栄ちゃんスマイル」を見せてくれる日は、すぐにやってくるはずです。

■武田勝投手 <7回1/3、打者28、球数90、安打7(本塁打1)、三振2、失点2、自責点1>

「先制点を与えてしまって、チームにプレッシャーをかけてしまった。そこが反省点です。まだ試合は終わっていないので、逆転を信じて最後まで応援します。」

■梨田語録

「勝(武田勝選手)が良いリズムでしっかり投げてくれた。久保はこの間甲子園で投げた時の方が良さそうに見えたんだけれども、結果的には抑えられてしまったね。9回に小谷野が守護神の藤川から同点のホームランを打ってベンチもすごく盛り上がりましたが、勝ちきれませんでした。5月は勝ち越しましたが、決して満足しているわけじゃない。一つ一つやっていきます。」

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