2010.06.23 WED
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■広報レポート <持っている男>

 北海道を離れて10日がたちました。敵地で行われているここまでの8試合で3度のヒーローインタビュー。ラッキーボーイとして一躍注目される存在になったの榊原選手です。

 「同じような試合展開での登板が続いていますが、とにかく一生懸命投げようと思ってました」

 この日の出番は4回に訪れました。先発の矢貫選手が突然の乱調に陥って6連打浴びた直後の1死一、二塁でマウンドへ。先頭打者・田上選手を中飛に打ち取ると、川崎選手を三ゴロに。火がつきかけたホークス打線をしっかりと抑え、流れを再びファイターズに引き寄せました。

 圧巻だったのは、その後の2イニングです。中軸が打席に入った5回を三者凡退でピシャリ。6回は先頭打者に右前打を浴びたものの、後続を3連続三振にしとめるナイスピッチングを披露しました。

 15日のスワローズ戦、18日のバファローズ戦に続き、先発投手の“アクシデント”を受けての登板でした。すべてがリードしている段階での登場だっただけに、勝利投手の権利は転がり込んできたものということはできます。しかし、榊原選手自身の力投があったからこそ、そのまま押し切れたのは疑う余地のないところ。特にこの日は梨田監督が「流れを止めてくれた」と絶賛する一戦でした。

 ロングリリーフとして不可欠な存在となっている右腕に、試合後はチームメートも祝福の嵐。ブルペンから引き上げてきた武田久選手に「これでいくつめ?3つめ?あっという間に抜かれちゃったな」と声を掛けられると、照れ笑いを浮かべていました。

 打つほうでも22試合連続安打の田中賢選手をはじめ、4選手が猛打賞を記録。今季2度目の5連勝で、4月3日以来の借金5としました。榊原選手のような“持っている選手”の出現はチームの快進撃にはつきもの。狙うは本拠地凱旋前のもう1勝。ファイターズらしい全員野球で戦い抜きます。

■矢貫投手 <3回1/3、球数66、打者17、安打8(本塁打2)、三振4、四死球0、失点3、自責点3>

「せっかく野手の方が大量点を取ってくれたのに、あのような試合展開にしてしまい申し訳ないです。この経験を次回に生かそうと思います。先はまだ長いので、このままリードを守れるようしっかり応援します。」

■梨田語録

「試合前に言ったとおり、怖い球場だったね。9点リードしたけど、取られた3点はあっという間だった。榊原がいいピッチングでその流れを止めてくれた。矢貫は前回も勝ちがついていないし投げさせたかったけど、別人になってしまった。9点味方がとって堅くなったのかな?勝ちを意識したのかな?あまりにも変わってしまった。(初回にバントをさせなかったことについて)送ってもいい場面だったけどこの球場だから大味な試合になるだろうなと。ひちょり〈森本選手〉もよく打ってくれた。1,2番がいいと打線が機能する。でも打線は水物。明日はどうなるかわからないので、切り替えていきます。」

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