

■広報レポート <WE BELIEVE!>
1球の重みを実感した一戦となりました。2点リードで迎えた五回。それまで粘りのピッチングを続けていた先発の武田勝選手が4本の二塁打を浴びて同点に追いつかれると、八回には先頭打者に右前打で出塁されて降板。後を受けた加藤武選手が勝ち越し3ランを浴びて、チームは7試合ぶりに黒星を喫しました。
リーグ戦再開から12試合で11勝。しかし、勝つときもあれば負けるときもあるのが野球です。今日ばかりは“梅雨の中休み”と考え、また明日の試合に備えます。
もちろん、敗戦の中にも光を見出せる戦いだったことを忘れてはなりません。四回には見事なまでの集中打を楽天先発の岩隈選手に浴びせました。1死から一軍に復帰したばかりの坪井選手が死球で出塁すると、前日の試合で猛打賞を記録した陽選手が右前打で続きました。そこから大野選手の中前打で先制。続く金子誠選手も右前打を放って追加点を挙げました。
「何とかなればいいなと思ったところで何とかなった」。敢えて“何とかしたいところ”と表現しないのが金子誠選手らしさ。連勝中は中軸がポイントゲッターになっていましたが、下位打線でもしっかり得点できたところは間違いなく大きな収穫です。
連日の移動による疲れはたまっているはずですが、誰一人としてそんな素振りを見せることはありません。1球1球に集中して戦う姿は開幕から一貫しています。
チームの快進撃に呼応するように、9月のシルバーウィーク期間のチケットにクライマックスシリーズのチケットがついた企画も発表されました。一気の貯金生活は実現しなかったとはいえ、「WE BELIEVE!」を合言葉に今後もファイターズは戦い続けます。
■武田勝投手 <7回0/3、球数95、打者30、安打9、四球1、三振3、失点3、自責点3>
「せっかくリードをもらったのに、粘れなかったので申し訳ないですし、反省しないといけません。次回は粘りの投球ができるように頑張ります。」
■梨田語録
「一発にやられてしまいましたね。同点の場面でピッチャー交代した後最初の打者をストレートで歩かせたり、無警戒で走られたりは絶対やっちゃいけないこと。勝(武田勝選手)も(悪かったのは)5回だけだったね。2塁打4本?もう少し辛抱して欲しかった。岩隈も状態的にはあまりよくなかったし、球数も多かったけど勝負どころでは強かった。さすがに良い投手だね。連勝もいつかは止まるもの。また明日から仕切りなおしです。」