2010.07.07 WED
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■広報レポート <有言実行>

本日のヒーロー達

 これこそまさにファイターズらしさ。“つなぎの野球”でワンチャンスをモノにした大逆転劇でした。それもホークス投手は今季5試合で対戦して1点も奪えなかった攝津選手。ファンの皆さんにとっても、チーム全体にとっても溜飲の下がる一戦だったに違いありません。

 1点を追う七回。先頭の糸井選手が中前打で出塁し、代打・坪井選手の死球と一軍に昇格したばかりの加藤政選手の中前打で一死満塁に。ここで金子誠選手が左前適時打を放って同点に追いつくと、打席には6月月間MVPを受賞した田中賢選手でした。

 カウント1―3からの1球。思い切り引っ張った打球は、一塁線を鋭く破っていきました。2人が生還して勝ち越し。ベンチの盛り上がりは最高潮に。さらに、続く森本選手が三塁への内野安打で一塁ベースへヘッドスライディング!この回に5安打を集中して4点を奪いました。

 逆転劇の裏には、選手会長のひと言がありました。七回のマウンドを降りた先発・八木選手が選手サロンで水分を補給していると、そこに同じく水分補給に来た田中賢選手が声をかけました。「いまから1点取るからな」。水をひと飲みしてベンチへ戻り、大きな仕事を成し遂げたのです。

 どの打順からでも得点できる打線は健在。八木選手も7回3安打2失点と、本塁打で浴びた失点だけに抑えました。「低めに集めることを意識していました」。先発ローテ入りを期待される左腕の今季初勝利に、梨田監督も「八木に勝ちがついてよかった」と目を細めます。

 六回終了時にリードを許す展開で、6月までは0勝28敗だったファイターズ。しかし、7月に入ってからこのケースで2勝しています。先行逃げ切りだけではなく、劇的な逆転勝ちも見られるようになりました。お立ち台に上がった田中賢選手は、現在のチーム状態をこう表現しました。「調子、絶好調ですね!」。7月に入っても、勢いは止まりません。

■八木投手 <7回、球数100、打者26、安打3(本塁打1)、三振5、四球2、死球1、失点2、自責点2>

ヒーローインタビューに答える八木投手

「カウントを悪くしての一発はありましたが、今日は低めを意識できていたし、丁寧に投げられました。奨太(大野選手)も気持ちよく投げさせてくれました。 1本打たれて2点は取られましたけど、悪くなかったと思います。逆転してもらえたので、これからベンチでしっかり応援します。」

■梨田語録

「八木は6回に走者を気にしすぎてカウントを悪くして逆転打を打たれて。。。状態が良かっただけにもったいなかった。(ホークス先発の)小椋も2週間前とは別人だったね。あれだけストライク先行してたらなかなか打てない。7回は相手も難しい選択だっただろうけど、結果的にはうちが逆転できた。なにはともあれ八木に勝ちがついたのはチームにとっても良い事。怪我人も多いし、一塁手がいない状態で(勝率)5割を割らなかったこういう逆転勝利はいろんな意味で大きいね。」

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