2010.07.10 SAT
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■広報レポート <信頼関係>

本日のヒーロー達

 最後の打者を一ゴロに打ち取ったダルビッシュ選手は、ほんの少しだけ苦々しい表情を浮かべました。八回までバファローズ打線に三塁を踏ませない完ぺきなピッチングを披露。ただ、九回1死一塁で右越え2ランを浴びて完封を逃しました。「あれは鶴岡さんのせいですね」。ともにお立ち台に上がった鶴岡選手も、肩を落とすしかありませんでした。

 鶴岡選手が出したサインはカーブ。痛恨の1球になったのは間違いありません。しかし、「もう一度やり直せるなら何を投げる?」と聞かれたダルビッシュ選手は、キッパリとこう言い切ったのです。「同じボールでしょうね」。納得した上での1球だったことを強調します。「甘く入ったのも事実なんで」と振り返りました。

 2人の信頼関係は、1本の被弾で崩れることはありません。2点を失ったとはいえ、完投での9勝目にダルビッシュ選手は「鶴岡さんがリードしてくれたから」と言います。立ち上がりの初球で、ストレートはいきなり150キロを計測。前々回の登板で手応えをつかんだ高速チェンジアップとストレートのほぼ2種類だけでバファローズ打線につけ入る隙を与えませんでした。

 ここで、ベンチ裏のチームメートの反応を紹介します。一回終了後に広報部屋に立ち寄ったのは、昨日先発した木田選手。「こういうの見せられるとピッチングが簡単に見えちゃうよね。たまんないよね」と思わずため息をつきました。その後も、1球投げるたびに「すごい」を連発。また、加藤武選手はブルペン待機の前にベンチで試合の行方を見守り、「一級品のボールを見てきました」と嬉しそうに話していました。

 二回に決勝の2点適時打を放ち、打のヒーローとなった鶴岡選手は「九回ので全部吹っ飛びました」と苦笑い。それでも打撃は好調で、今季の打率はついに2割5分に到達しています。

 ちょうど1ヶ月前の6月10日、首位とのゲーム差は今季最大の「13」ありました。しかし、リーグ戦再開後の20戦で17勝3敗の猛チャージ。首位のライオンズまで4ゲーム差まで縮めています。「WE LOVE HOKKAIDO シリーズ」の勝ち越しも決定。勢いは止まりそうにありません。

■ダルビッシュ投手 <9回、球数122球、打者32、安打6(本塁打1)、三振13、四死球0、失点2、自責点2>

ヒーローインタビューに答えるダルビッシュ選手

「すごくいいピッチングができてうれしい。みんなが打ってくれて、守ってもくれて、そのおかげでファンの皆さんに4連勝を見せることができてよかったです。」

■梨田語録

ダルビッシュ選手を迎える梨田監督

「早い回に3点、1点と援護できたし、ダル(ダルビッシュ選手)の状態も良かったので安心して見ていられました。2回の3点目はツル(鶴岡選手)が相手のエラーの間に3塁まで行けたのが大きい。2塁で止まっていたら3点目は入らなかったと思う。相手打者もまっすぐを空振りすることが多かったし、ダルの状態は前回以上に良かったように見えた。貯金が4になった?まだ下にいるような感じだし、余裕もないので一つ一つやっていきます。」

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