2010.07.13 TUE
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■広報レポート <日替わりヒーローズ>

 1点をリードされた直後、ファイターズ自慢の“つなぎ打線”が目を覚ましました。四回。稲葉選手、小谷野選手の連続安打などで2死二、三塁として、7番に定着している陽選手が打席に立ちました。カウント1-2からのスライダーにバットを合わせると、打球は遊撃手の頭上を越えて左前へ。すぐさま逆転に成功しました。

 「いい場面で回ってきたので、期待に応えたいと思った」。満面に笑みを浮かべながら、陽選手は振り返りました。しかし、忘れてならないのは“いい場面”の演出方法でしょう。打率3割を超えて一発も打てる5番・糸井選手が、犠打を決めてチャンスを広げました。「糸井さんがしっかり送ってくれた」と陽選手は感謝を忘れません。

 どこからでも得点できる――。そんな打線への信頼感が、糸井選手に犠打のサインを出すことを可能にしたのです。そして、この逆転劇から打線は一気呵成の爆発を見せました。五回には相手の失策につけこんで3点を追加すると、七回と九回にも得点を挙げて試合を決めました。出場した野手全員が、何らかの形で得点に絡む活躍を見せています。

 一方で投手陣も試合を壊さずにイニングを稼ぎました。先発の矢貫選手は制球が定まらずに4回で降板しましたが、2番手の榊原選手から建山、石井、須永と4投手が西武打線を無失点に抑えました。登板した5人の投手が西武の3~5番に打たれた安打は、ボテボテの三塁内野安打による1本だけ。要所を締めればおのずと白星はついてきます。

 リーグ戦再開後、22戦で18勝。お立ち台に立つ選手をエスコートするのも広報担当の役割のひとつですが、この18試合でいろいろな選手がヒーローインタビューを受けています。「今日は誰にするの?」。試合終盤になると、ベンチ裏では常にそんな会話が交わされる状況です。この日は殊勲打の陽選手がヒーローでした。

 日替わりでヒーローが生まれるのはチーム状態がいい証拠。順位や貯金の数を気にすることはありません。全員がヒーローになる可能性を持ったファイターズの快進撃はまだまだ続きます。

■矢貫投手 <4回、球数67、打者17、安打3(本塁打1)、三振4、四球2、死球1、失点1、自責点1>

「9連戦の初戦で大事な試合だというのはよく分かっていましたが、4回で交代しなければならない内容で残念です。まだまだやらなければならないことが多いと実感しています。次の登板で生かせるようにしたい。チームは大量得点を取ったので、このまま勝てるようにベンチで応援します。」

■梨田語録

「4回ぐらいから矢貫のボールのスピードが球に落ちたからね。。。打ち損じで助かっているところも多かったし、5回投げさせてやりたい気持ちがないわけじゃないけど、チームの勝利のために代えました。榊原は良かったね。球数も少なかったし。自分が打てなくても次が何とかしてくれるという気持ちが2死からの得点につながっているのかね。一発があまり無い打線だから、繋いでいくしかないしね。3位タイに浮上?ずっと下にいたから気楽にやれていたし、これからも下にいるつもりで1試合1試合やっていくだけです。」

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