

■広報レポート <一発は打たれまい>
日頃から笑顔を絶やさない八木選手は、一度マウンドに上がれば戦う男の表情に変わります。派手なガッツポーズを見せることもしばしば。そんなシーンが、この日の試合でも見ることができました。
1点リードの五回。先頭打者に死球を与えて無死一塁。ここで、同点に追いつくことを狙うライオンズベンチの作戦は送りバントでした。その2球目。一塁線に転がった打球にしっかり反応してマウンドを駆け下りた八木選手は、振り向きざまにボールを二塁に送球しました。金子誠選手のグラブに確実に収まっただけではなく、一塁へ転送されて併殺が完成。その瞬間、八木選手の「よっしゃ!」という雄たけびが響きました。
前回、7日の登板で今季初勝利を挙げた八木選手。チームの快進撃を止めないピッチングを心がけたといいます。「いい流れになるように、丁寧にいこうと思った」。先頭打者の出塁は五回の1度だけ。7日には2被弾を浴びていただけに「ホームランの失点だけは避けたかった」。5イニングでマウンドを譲りましたが、西武打線を1失点に抑えています。
森本選手、陽選手が死球で途中交代して最後はサヨナラ負けと、厳しい試合となりました。しかし、うつむいている時間はありません。頂点を目指し、ファイターズは戦い続けます。
■八木投手 <5回、球数64、打者19、安打3、三振1、四球1、死球1、失点1、自責点1>
「チームがいい流れになるようなピッチングをしたかったので、丁寧にいこうと思いました。前回はホームラン2本でやられているから、今日はホームランの失点だけは避けたかった。コース、低めに丁寧に投げられたと思いますし、調子自体も悪くなかったです。野手の方も助けてくれたので、このあとはしっかり応援します。」
■梨田語録
「最後は残念な結果に終わってしまった。ダブルプレーが取れなかったのが痛かった。八木は5回と決めていたわけではないけど、早めにとは思っていた。もう1イニングかなとも考えたけどね。両チームとも死球が多かったけど、打ちに行っていたところもあるし、お互い様。野手が少なくなってしまうかもしれないけどしょうがない。やれる人でやらんとね。」