■広報レポート <最速、156キロ>
この2試合で「つかんだ」と話していたダルビッシュ選手が、いきなりの快速球を披露してみせました。一回。2死から迎えたのは鉄平選手でした。その初球。わずかにホームプレートを外れたものの、こん身の力で投げ込んだストレートは156キロを計測しました。
国内で自己最速となる1球に試合後、報道陣から「出ましたね」と聞かれると、「あ、それ、書いといてください」と照れ笑い。この日もストレートは常時150キロを超えました。手応え十分の内容だった様子です。
そんな中でも、ひとつだけ悔やまれるのが四回の失点です。1死一塁から失策があり一、二塁として山崎武選手に右翼席へ3ランを被弾。「防がなきゃいけないホームランを打たれてしまいました」。ミスを帳消しにするピッチングができなかったことを渋い表情を振り返りました。
「エラーはつきものですから」とダルビッシュ選手は言います。野手が投手を助け、投手が野手を助ける。この日は歯車がかみ合いませんでしたが、その気持ちを選手全員が持ち続けてプレーを続けています。ひとつの敗戦を引きずらずに前に進むのもファイターズ野球にほかありません。
ダルビッシュ選手も前半戦の登板は終了。次の出番はオールスターとなる予定です。「この3試合いい感じなので、楽しみですね」。球宴、そして後半戦とファンを魅了するピッチングを見せてくれることでしょう。
■ダルビッシュ投手 <7回、球数114、打者24、安打4、四死球2、三振4、失点3、自責点2>
「エラーの後だっただけに防がなければいけないホームランを打たれてしまいました。調子自体は悪くなかったので、勝っている状態で次の投手にマウンドを渡したかったです。後はチームの逆転を信じて応援します。」
■梨田語録
「四球、エラーの後に一発?もったいなかった。打線もあまり援護できなかったし、最速で156キロまで出て、状態は悪くなかったけど。。。(先発マスクを)大野にしたのはいい状態のダル(ダルビッシュ選手)を受けさせてあげたかったから。本当にあの一発だけだった。」