2010.07.27 TUE
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■広報レポート <敗戦の中の光>

 テレビ中継のリプレイが何度も流され、その中で一塁へ向かって走る中田選手の表情が映し出されると、何かを叫んでいたように見えました。その言葉ははっきりとは分かりません。ただ、全力疾走する姿から想像すれば、フェンスを超える確信はなかったようでした。実際、ベンチに戻った直後のコメントからもそれはうかがい知ることができました。

 「ちょっと詰まってたんで、行くかな、どうかな、という感じでした」

 20日にプロ初アーチを放ってから、ちょうど1週間。オールスターブレークをはさんでいるとはいえ、それから2試合後に2本目の一発が飛び出しました。七回1死でのことでした。

 相手投手は、7月の月間MVPの有力候補でもあるバファローズのエース・金子千選手でした。「毎日が勉強」という中田選手が、日々進化を遂げている証拠でもある一撃だったといえるでしょう。

 打ったボールが速球だったことにも、自信を深めたようです。開幕一軍を勝ち取ったものの、ヒットは変化球を打ったものがほとんど。「一軍のピッチャーだと、来たと思って振り出しても、まっすぐだと差し込まれる」。一軍レベルで結果を残すには速球をいかに打つか。試行錯誤は続きました。

 左ひざを手術し、ファームで復帰する際、中田選手は打撃フォームの改造に着手。それは、構えの段階から右足に重心を乗せ、スムーズに振り出す、というもの。「いまのフォームはしっくりきてる」と話すのは、この2本のアーチともに速球をはじき返したものだからでしょう。ベンチに戻った中田選手に打ったボールを聞いた福良ヘッドコーチが笑みを浮かべたのも印象的でした。

 後半戦は黒星でのスタート。中田選手も「勝てなかったし、今度は勝ちに貢献したい」と話しています。プロ3年目で開花への扉を開き始めた男が、チームに活気をもたらしてくれる日は間違いなくやってきそうです。

■ケッペル投手 <5回2/3、球数112、打者31、安打11(本塁打1)、三振2、四死球2、失点5、自責点3>

「ブルペンでの調子は悪くはなかったのですが。。。いい雰囲気の球場で、野球をするにはもってこいの夜であったにも関わらず、チームの勝利に貢献できずとても残念です。」

■梨田語録

「先制点を取れたんだけどミスもあったりして流れを悪くしてしまった。ちょっとケッペルのボールの動きがイマイチよくない。もう少し我慢してくれたらね。先発できる試合もそんなに無いし、なんとか修正してもらいたい。今日から戻った二人(高橋選手、森本選手)にヒットが出たし、翔(中田選手)に本塁打が出たのは良かったけど、それが勝利につながってくれないとね。。。」

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