2010.08.07 SAT
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■広報レポート <覚醒>

大恐竜展会場のティラノサウルスと記念撮影

 緊迫した試合が、ひと振りでワンサイドゲームに変わりました。1対1で迎えた六回。先頭で打席に入ったのは中田選手でした。カウント1―2からの4球目は外角低めへのスライダー。決して失投ではない1球を完ぺきに捕らえると、打球は大きな弧を描いて左翼ポール際のスタンド中段に吸い込まれていきました。

 「切れるとは思わなかったけど、打った瞬間は入るとは思いませんでしたね」。自分でも驚くほどの飛距離が出た7号ソロアーチ。この一撃で勝ち越すと、打線がつながり始めます。次打者の大野選手が左翼線二塁打で続き、森本、小谷野、糸井、二岡の4選手が適時打を記録。中田選手に1イニングで2度目の打席が回ってきました。

 最近10試合で7本塁打の量産態勢。「こんなに打てるなんて自分でも驚き」。そう話す中田選手が本塁打とともに自画自賛するのは、この2打席目でした。カウント1―1から際どいボールについていき5球連続でファウルに。そして、最後には外角への変化球にうまくバットを合わせて中前打を放ちました。違う形での1イニング2安打。「粘って打てた自信になる1本」と頬を緩めました。

 “一時的な確変”ではなく、“覚醒”とみても不思議ではない猛打爆発に、チームメートは驚嘆の表情を隠せません。アーチが出た瞬間、着替えのためにロッカーへ戻っていた稲葉選手は「すごい!すごすぎる!」と連発。糸井選手は広報控え室に顔を見せるや「ウチはええ選手獲ったね!ええドラフト1位獲ったよね!」と大喜びしていました。

 この回で8安打を集中して7得点。打線に火をつける決勝打を放った中田選手は、3試合連続のお立ち台に立ちました。ファンへのあいさつにグラウンドを一周する間には、「夏休みシリーズ」限定の大恐竜展会場にも足を向けてティラノサウルスと記念撮影しています。中田選手が本塁打を打った試合は5勝1敗。“もっている男”は、恐竜並みの迫力で相手投手にこれからも襲い掛かるに違いありません。

■武田勝 <8回、球数117、打者33、安打10、四死球0、三振10、失点2、自責点2>

先発した武田勝選手

「自分なりのピッチングが出来たと思います。ヒットは打たれましたが、それも自分のスタイルだと開き直りました。最後まで応援します。」

■梨田語録

「6回には中田が先頭打者本塁打で打線に火をつけてくれた。打線がつながって1イニング2安打打ったのもいい経験。飛ばす力があるのは分かっていたんだけれども、粘りも出てきてボール球に手を出すことも少なくなってきたし、(ゲームの中で)修正しながらの打撃もできてきた。勝(武田勝選手)はドーム球場だけど非常に蒸し暑い中、自分のリズムでテンポよく投げてくれた。変化球を低めにしっかり集めたのが良かったね。」

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