試合情報

　アイシングをしながら選手サロンのテレビで試合の行方を見つめる菊地選手に「こっちだって二回以外はパーフェクトに抑えてるんだよね」と話すと、驚いた表情を隠しませんでした。そしてひと言。「全然、そんなこと意識しないで投げてました」。ホークス先発の杉内選手が好投を見せる中で、ファイターズ投手陣の集中力も引けを取るものではありませんでした。

　今季初先発の榊原選手は、立ち上がりを三者凡退でスタート。二回2死からの3安打1四球で奪われた2点で試合が決まってしまいました。「時間が戻って欲しい」。三回、四回と3人ずつで打ち取っているだけに、降板後のロッカーで悔しさをにじませるのも当然のことでしょう。

　五回から後を受けた2番手の林選手は5人をピシャリ。3番・松田選手が打席に入った場面で登板した3番手の菊地選手は、中軸打者4人につけ入る隙を与えませんでした。八回は4番手の建山選手が三者凡退に。自慢の中継ぎ陣は、きっちりと機能しているところを見せてくれました。

　それぞれの選手が自らの持ち場でベストパフォーマンスを発揮する。勝利をつかむことはできなくても、今後に向けて大きな価値のある好投だったのは間違いありません。

｢ブルペンでの調子は最近でも一番よかったので、マウンドに上がってからもハマればいけるかなと思っていました。ただ、二回2アウトでツーベースを打たれてからですよね…。ホントに悔しい。時間が戻ってほしいと思うくらいです。｣

「杉内が良かった。5回だけ少し崩れたけどそれ以外は本当に安定していた。5回も無死満塁から三者連続三振が出来るピッチャーはそういない。2回に2死走者なしから榊原が与えた2失点はもったいなかった。それ以外のイニングは中継ぎも含めてパーフェクトだっただけにね。今日は杉内が良すぎた。」