2010.08.27 FRI
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■広報レポート <引き分けの中の残像>

 鶴岡選手の出したサインに、中村選手は大きくうなずきました。五回2死一、二塁。打者はバファローズ4番のカブレラ選手でした。第1打席で右翼席に同点弾、第2打席では三塁線を破る二塁打を浴びています。2球目。中村選手が投じたのは内角高めへの速球でした。こん身の1球で平凡な中飛にしとめてみせました。

 「思い切って投げ切ろうと考えて腕を振りました」

 打球が糸井選手のグラブに納まると、グラブをたたいて駆け足でベンチに戻りました。先輩たちがハイタッチで迎えると、18歳らしいはにかんだ笑みを浮かべながら、気持ち良さそうに汗をぬぐいました。

 「踏ん張るところは踏ん張れたと思います」と振り返る一軍での先発3試合目。確かに2戦連続で勝ち星には恵まれませんでしたが、大器の片鱗を見せた5イニング86球のパフォーマンスだったといえるでしょう。この3試合で一軍の先輩たちも一目置く存在になっています。そんな先輩たちの声の一部を今日は紹介します。

 《二岡選手》
 球速自体は出てなくても、打者に球速以上に速く感じさせればいい。そういうピッチャーだよね。

 《小谷野選手》
 カブレラ相手でも、最後はビビらないで内角にしっかり投げられてる。たいしたもんですよ。

 《林選手》
 このドラ1ピッチャー、広報的にもどんどん売り出していくんでしょ?売れるよね、うん、売れる売れる(笑)

 林選手とのやり取りは番外編ですが、チーム内での評価は早くも一軍選手として認められているといっていいものとなっています。延長十二回で引き分けに終わったとはいえ、先発した中村選手の残した残像は決して薄れない一戦でした。

■中村投手 <5回、球数86、打者22、安打5(本塁打1)、三振2、四球2、失点2、自責点2>

「カブレラのホームランは簡単にいきすぎてしまいました。その他にも力んで甘くなったところを打たれた部分もあるので、そのあたりは反省点です。ただ、踏ん張るところは踏ん張れたと思います。(カブレラの3打席目は)思い切って投げきろうと考えて腕を振りました。この後はチームが勝てるように応援します。」

■梨田語録

「ホームでのクロスプレーはセーフに見えたけどね。。。しょうがない。あそこまで行ったら勝つしか無いんだけど、、、今日はヒットの割に点が入らなかった。最後にも見せ場を作ったけど後一本が出なかった。中村はそこまで良くもなかったけど、18歳としてはいいピッチングをしているね。中継ぎも7回以降点をやらずによく頑張った。」

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