2011.04.24 SUN
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■広報レポート <層の厚さ>

 グラウンドでは白い歯を見せない男が、ベンチに戻ると満面に笑みを浮かべました。ベンチ裏の通路でも、興奮は冷めやらない様子。チームメートからの握手攻めに、照れながら頭を下げる姿がありました。

 「初球にストレートが来たら、思い切って行こうと思ってました」

 二回1死一、三塁。先制の絶好機で打席に入ったのは「9番・遊撃」飯山選手でした。その思い通り、初球は外角への速球。しっかり捕らえた打球は二塁手の右を鋭く破り、右前に抜けていきました。

 金子誠選手が休養を取ったため、2試合連続でスタメン出場。前日の試合も、得点には結びつかなかったとはいえ、犠打や守備での好プレーを連発していました。この日も、一回2死の守備でバウンドの変わったゴロを逆シングルでさばいてアウトに。先発・斎藤佑選手を盛り立てました。

 同点に追いつかれ、小谷野選手の勝ち越し2号ソロが出た直後の五回2死一、三塁でも初球に反応して中前に運びます。「さっきのは抜けて、今度は落ちましたね」。派手ではなくても、きっちり仕事をこなす――。ファイターズの層を厚くする男は、ニヤリと笑いました。

 打線では、2番・陽選手も二回に10球粘って中前に適時打を放てば、中田選手が五回に、代走で登場した中島卓選手も八回にプロ初盗塁。この盗塁はともに得点に結びついています。「卓だけじゃないですよ。僕も初盗塁」。そう笑いながら中田選手は帰路に就くバスに乗り込みました。

 プロ初先発で初勝利を挙げている斎藤佑選手は二回に2本のソロアーチを浴びたものの、その後は変化球を巧みに使うピッチングを見せて6回3失点で2勝目。「今日の勝ちの方がうれしい。みんなに助けられたラッキーな勝ちですが、ひとつひとつ積み重ねていきたい」と振り返りました。

 斎藤佑選手の後を受けた宮西、増井、武田久選手も、3イニングでイーグルス打線に1安打も浴びずにリードを守り切りました。ファイターズのヒーローは決して一人ではありません。全員野球でつかみ取った“関西ウィーク”の6戦5勝。貯金を4つ作り、北海道に戻ります。

■斎藤佑投手 <6回、球数90、打者25、安打8(本塁打2)、三振3、四球1、失点3、自責点3>

「調子は悪くなかったです。ただ、打たれたボールは甘かったですね。ラッキーな部分が大きい。今回も野手のみなさんに助けてもらいました。この後は先輩に任せてベンチで応援します。」

■梨田語録

本日の梨田語録はございません。

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