2011.04.29 FRI
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■広報レポート <言葉のチカラ>

 初対戦、ライオンズの牧田投手相手に4回までノーヒット。突破口を開いたのは開幕14試合目で初めて一塁の守備についた稲葉選手のバットでした。アンダースローの浮き上がる直球を捕らえて左中間を破る二塁打を放ち、目を覚ました打線が6回に糸井選手の2点二塁打で逆転。8回にはキャプテンが勝利を決定付ける左犠飛を放ち、開幕2連敗を喫した相手に雪辱を果たしました。

 指名打者での出場が続き、全力疾走が代名詞の38歳は「守って走って生まれるリズムがあるので、慣れていかなければ」と話したこともありました。やがて守備に就く味方をベンチから若手以上に声を出して励まし、試合に入り込んで打席に臨む新しい“リズム”を体にしみ込ませ、好調をキープ。いざ守備についたこの日も、元の律動に狂いは生じませんでした。

 開幕前、コンサドーレ札幌の中山雅史選手と共に震災復興を願うメッセージVTRを収録。初めて会話する機会に恵まれ、43歳にしてなお第一線でプレーする“先輩”の肉体に驚いたと同時に、感銘を受けたのが声の張りでした。「言葉でも人をひきつけ、引っ張っていける方だな、と改めて感じました」と話し、早速自らも実践していたのです。

 一塁ゴロを3つ裁いたこともあり、試合後は「さすがに疲れたぁ」と話していましたが、その顔は充実感に包まれていました。家が近いウルフ、ホフパワーを車で送る約束を交わし、言葉で、行動でチームを引っ張る背番号41。「F麺」開催で盛り上がるSPRING FESTAの初戦、札幌ドーム内に爽やかな春風とともに白星を運んでくれました。

■ウルフ投手 <7回、球数81、打者25、安打4、三振5、四死球0、失点1、自責点1>

「きょうもバックが素晴らしい守備を見せてくれた。ショータ(大野選手)もいいゲームを作ってくれたしね。この後は勝利を信じて応援します。」

■梨田語録

「前半はノーヒットノーランをやられるんじゃないかという見送り方とかバットの振り方で、どうなることかと思ってました。円陣を組んだときに田中コーチがいろいろ指示を出してました。それと開き直っていけたのかな。(牧田選手は、マリーンズの)渡辺俊介とは一味違うピッチャーで映像とはまったく違っていたね。(八回の糸井選手の適時打について)こないだバントを失敗してるし、右打ちの方がいいかなと思ってた。それがヒットになったね。ウルフは最初に1点取られたけどね。カーブ、ツーシーム、カットも良くて、大野との配球や呼吸も合っていた。八回は、昨日試合がなかったし、この3連戦の後は休みだから増井を使った方がいいかなと。ウルフはまだ余力があったみたいだけど。お客さんに入ってもらうことで選手は力が入りますし、いい試合ができる。これからも一戦一戦勝っていきたいですね。」

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