2011.05.21 SAT
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■広報レポート <ぶれない心>

 沈滞ムードを一変させたのは、やはりこの男の一振りでした。1-4の6回2死二塁、ジャイアンツ内海投手の変化球が高めに浮いたのを見逃さず、中田選手のバットに弾かれた打球は左翼席中段へ。「どこまで飛んでましたっけ」。ボールの行方を目で追うでもなく、次の塁を目指す姿勢が直後のコメントに現れていました。

 打点26はチームトップで、マリーンズ井口選手に1点差に迫ります。資料映像の編集担当である中山ブルペン捕手の元には試合後、多くの打者が打撃チェックに訪れますが、中田選手の姿はそこにはいつもありません。向かう先は打撃マシンのあるブルペンで「あいつが打てているのは相手を研究しているからではなく、実力です」と同捕手。良いスイングが体に染み込んでいるうちは、画面を通じて見える自分や対戦相手の映像も必要ないというのでしょうか。

 メディアへの受け答えも実に落ち着き払い、浮ついたコメントがありません。広報をはじめ球団の指導によるのではと尋ねられることがままありますが、その度に否定するのが常になっています。入団4年目、自らを律して行動できる成長ぶりが際立つ背番号6。レギュラーで挑む初めての交流戦でもぶれが生じなければ安定した活躍が望めないはずはありません。

■八木投手 <4回、球数60、打者20人、安打7、三振1、四球1、失点4、自責点4>

「初回の失点でつまずきました。どうにかしないといけない場面でしたが、簡単に打たれてしまったことが反省点です。昨日、ケッペルがいい流れを作ってくれたのに、流れを止めたしまったのが悔しい。」

■梨田語録

「(4回4失点で降板した)八木は残念な結果でしたね。初回の2点は仕方ないとしても、1点を返したあとに頑張って欲しかった。特に四回の1点が余計だったな。攻撃も初回に犠牲フライで1点取りましたけど、ノーアウト満塁で1点しか取れなかったということもいえる。(ジャイアンツ先発の内海選手は)難しいピッチャーだなと思います。中田のホームランで雰囲気は変わったけど、流れ全体はこっちに向いてくれなかったね」

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