2011.06.14 TUE


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観客数:46,777人| 【審判】球審:吉本文弘 塁審(一):山本貴則 塁審(二):山村達也 塁審(三):白井一行
■広報レポート <左腕の存在感>
ロッカールームでアイシングをしながら、武田勝選手は床に正座してモニターに視線を送っていました。自らは役割を終え、勝ち負けはつかない状況。それでも、チームの勝利を祈ることに変わりはありません。タイガースにサヨナラ安打が出た瞬間、「そうか、そう来たか」と残念そうにつぶやいて帰り支度を始めました。
甲子園独特の雰囲気にも、ポーカーフェースは崩れませんでした。六回まで2度、得点圏に走者を進めながら後続を断って無失点。圧巻だったのは七回です。先頭から2者連続安打で無死一、三塁のピンチを背負ったものの、右飛と三ゴロ併殺でタイガース打線に本塁を踏ませませんでした。
「状態は前回より良くなかった」と話す一方で「粘って投げることができた」と持ち味を発揮できたと振り返ります。その中で、四回に与えた今季3つめ(!)の与四球を悔やむところが、“ドクター”らしさだといえるでしょう。
これで22イニング連続無失点。防御率は1.30まで下がり、リーグトップに躍り出ました。勝利数と敗戦数では決して測れない存在感を、この左腕は持ち合わせています。
■武田勝投手 <8回、球数73、打者29、安打4、三振3、四球1、失点0、自責点0>
「状態は前回に比べて良くなかった。ただ、粘って投げることができたと思います。あとはチームが勝てるようにしっかり応援します。」
■梨田語録
「武田勝は中8日で疲れも取れたし、テンポのいいピッチングを見せてくれた。今日は(タイガース先発の)岩田をほめるしかない。スライダーなんかは(打者は)消えて見えたんじゃないかな。でも援護できなかったのは申し訳ないね。(二回のスクイズ敢行は)先に主導権を握りたかったから」