2011.06.18 SAT
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■広報レポート <凱旋>

 打った瞬間、確信したに違いありません。八回1死二塁。中田選手のフルスイングからはじき出された打球は、大きな弧を描いて左翼スタンドに消えていきまし。一歩目を踏み出したときには小さく右手でガッツポーズ。1試合2本目の一発でチームメートからの祝福を受けると、照れ笑いを浮かべました。

 故郷・広島での“凱旋ゲーム”は中田選手一色といっても言い過ぎではないでしょう。一回に2死満塁で左翼線に先制2点適時二塁打を放ち、波に乗りました。五回には左前打。七回には左越えに8号ソロを記録していました。今季初の4安打と5打点で文句なしのヒーローインタビュー。敵地のファンからも大きな歓声を浴びていました。

 「小さい頃から応援してくれる人たちがたくさんいる。やってやろうという気持ちはより一層ありました」。前日の練習後にはオフ期間以来となる実家に帰省し、「落ち着きますよね」とリラックス。この日は家族を球場に招待し、最高の結果を披露しました。

 小谷野選手のスタメン復帰で6番で出場。その小谷野選手も一発を放ちました。「4番を打って小谷野さんのすごさが分かりました。ただ、成長できたかどうかは自分で判断することじゃないんで」と話しますが、常にプレッシャーのかかる役割を経験したことがプラスに働いていることは自覚しています。

 昨シーズン1年間で記録した9本塁打を6月で早くもクリア。それでも中田選手は言います。「そんなことは全然意識してません。過去を見ても仕方ないですから」。ひと回り大きくなった若きスラッガーは、さらに大きな野望を持って2011年シーズンを戦います。

■ケッペル投手 <6回、球数70、打者20、安打2、三振5、四死球0、失点1、自責点1>

「自分の調子も良かったし、序盤で点を取ってもらえて良かった。打線も守備もブルペンもいい仕事をして、チームとしていい試合になったのがうれしい。(背中の状態は)徐々に落ち着いてきている。」

■梨田語録

「中田には『ヒット2本以上打ってみろ』と言ったら4本打ったね。広島育ちだから良かった。お母さんも見にきていたしね。久しぶりに見た完ぺきな当たりだった。今日は5打点?あの辺りが6番にいれば、すごく機能する。小谷野も一本が出て良かった。最初は力んでたからね。(2ケタ安打になったが)二回とか五回には点を取っておかないとね。試合運びとしては取れるときに取っておかないと。ただ、選手の気分はこれで良くなるだろうね。賢介は明日の状態を見ないと。ねん挫というところかな。骨に異常があったら歩けないだろうから」

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