2011.06.24 FRI
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■広報レポート <白星で再発進>

 気迫のこもったヘッドスライディングで、送球よりもわずかに早く一塁ベースにタッチできました。五回2死満塁。陽選手が放った打球は、大きく跳ねるショートへのゴロ。「走りながらヘッドスライディングしようと思った」と話す一打が値千金の先制打となりました。

 戦況を見つめていた梨田監督は言います。「本当はダメなんだけど今日のは許せるかな」。選手だけではなくベンチも1点の重みを実感する試合だったのは間違いありません。

 田中賢選手が左足首を故障して戦線を離脱。リーグ戦再開の初戦から打線、守備と大幅な入れ替えを余儀なくされました。「元気な人で頑張るしかない」(梨田監督)。そこで一番に抜てきされたのが陽選手。そして、二塁で起用されたのが飯山選手でした。

 「自分が監督になってから飯山をスタメン二塁で使うのは初めて」と指揮官。慣れないポジションでも併殺を完成させたり、一、二塁間を抜けそうなゴロを好捕してアウトにしたりと“内野守備のスペシャリスト”としての存在感を存分に示してみせました。

 “代役”がしっかりと役割を果たせば、試合を決めたのはクリーンアップに戻った中田選手でした。八回1死満塁で、左翼線上に落ちる適時二塁打で勝ち越しに成功。これで今季、満塁機では全打席で打点を挙げています。これが決勝点となりました。

 投げてはダルビッシュ選手が13奪三振で9勝目を挙げました。ダルビッシュ選手が投げれば、中田選手が打つ。神話にもなりつつある状況に、エースは「いつもいつも感謝してます」と笑みをこぼしました。

 首位ホークスとの3連戦に先勝。全員野球でもぎとった大きな1勝です。

ダルビッシュ投手<8回、球数131、打者30、安打7(本塁打1)、三振13、四死球0、失点1、自責点1>

「(ホークスの)山田選手はいいピッチャーだと分かっていたし、実際にいいピッチングをしていたので、自分も粘ろうと思って投げました。(リーグ戦再開で白星発進も)まだシーズンは序盤なので、順位は意識しないでみんなで頑張っていこうというのがうちのチームですから。」

■梨田語録

「中田は満塁だと確率が高いと知ってはいた。4番から6番にして、今日は5番に上げたけど、状態的に好調を維持しているからね。ダルビッシュは最後ちょっと疲れてたね。マウンドは暑かったらしいし。最後の気力を振り絞って八回まで投げてもらいました。初戦を取れると全然違う。ダルビッシュだったし。今日は先行できたのが大きいね。陽のヘッドスライディングね。一塁に行くときには本当はダメなんだけど、でも今日のは許せるね。都合いいように考えますよ(笑)」

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