

■広報レポート <代役では終わらない>

―4回打席に立って安打と三振が2つずつ。どちらの方が頭に残っているものなのか?
そんな問いに陽選手は間髪入れることなく答えました。
「きょうの場合は三振ですね」
田中賢選手の戦線離脱を受け、1番に抜てきされて4試合目。一回、先頭打者として右前打を放つと、六回には1死から中前打で出塁して盗塁も決めました。初めての複数安打を決めても、納得はできない様子。負けたことにも悔しさをにじませますが、三振の内容に問題があると振り返りました。
「結果的に三振するのは仕方ないことだと思うんです。でも、もっと球数を投げさせないといけない。それができなかった」
第2打席と第4打席はともに4球で三振に倒れました。たとえ凡打に終わっても、うしろの打者に参考になることが陽選手にとって理想の1番打者。難しさを実感する試合が続いています。
2番打者として開幕を迎えた陽選手。「送りバントはもちろん、的確な状況判断が求められるから難しい」と話しながらも、しっかりと勤め上げてきました。そして、今度は1番に。梨田監督は「代役ではなく1番になりきって欲しい」と期待を寄せています。
レギュラー奪取が実現した2011年シーズン。さらにステップアップするための試練を、陽選手は乗り越えようとしています。
■ウルフ投手 <6回2/3、球数104、打者30、安打10、三振3、四球1、失点1、自責点1>

「今日は話すことがありません。」
■梨田語録

「飯山にいいプレーがいくつかあって、11安打で1失点と‘守り勝った’かのような展開でしたけど、それ以上に点が取れなかったですね。唐川投手はストライクゾーンを広く使いながら、球を速く見せるテクニックもありました。4番に中田を起用してノーヒットでしたが、彼というよりチーム全体として打てなかったなと。明日は斎藤佑、5回6回をうまいこと行ってくれてリリーフにつないでもらいたいと思います。」