2011.07.12 TUE
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■広報レポート <一転して>

 緊迫した投手戦の均衡を破ったのは、女房役として好投のウルフ選手をリードしていた大野選手のバットでした。0-0の7回2死一、三塁でバファローズ金子千選手の初球チェンジアップをとらえ、先制の左前タイムリー。7月9日イーグルス戦(旭川)の決勝アーチ、同11日の2安打に続き、盗塁阻止率リーグトップに立つ扇の要が打撃でも頼もしいところを見せてくれています。

 前週の千葉遠征では宿舎の食事会場で鶴岡選手が「6月はキャッチャー2人で5本しかヒットを打てず、監督すみません」と指揮官に頭を下げていました。同席していた大野選手も頭をかくしかないところ、梨田監督は「捕手の大変さは(元捕手の)自分が一番分かっている。あてにせずにあてにしてるよ」と笑顔の切り返し。すっと胸のつかえが取れたばかりか、打席での硬さが消えて大学球界で主軸を務めたほどの打力が片鱗を見せ始めました。

 しかし、好事魔多しというべきか、9回1死から22回のセーブ機会を抑えてきた守護神・武田久選手が1点を失い、試合はそのまま1-1の引き分け。先発のウルフ選手が6月12日以来、1カ月ぶりの勝利目前だっただけに「何とか勝ちをつけたかったんですが」と大野選手は悔しさをにじませていました。

 旭川2連戦の後、札幌ドームの1試合をはさみ移動日なしで大阪での試合。疲れのある中、サヨナラのピンチをしのいで持ちこたえたことをプラスに考え、気持ち新たに明日に挑んでくれるはずです。

■ウルフ投手 <7回、球数106、打者27、安打6、四球1、死球1、失点0、自責点0>

「競った試合になりましたが、コヤノのビッグプレーをはじめとしたバックの守りに助けられました。ショータは今日もいい仕事をしてくれた。あとはブルペンに任せます。」

■梨田語録

「やっぱり金子(千尋選手)はいいピッチャーだからね。簡単に点が取れるわけじゃないし、1-0で勝つのは虫が良すぎるかな。みんな移動試合の中でよく頑張った。(時間的に)延長がない中で負けなくて良かったですよ。(武田久選手が救援に失敗したものの)こういうことがない方がおかしいくらいだから。このままいったら日本記録とかになっちゃうからね。まだシーズンは半分以上残ってるんだし。先発に申し訳ないとか思ってしまうところだけど、よく踏ん張った。ウルフはよく粘ってくれたね。しんどいときもあったと思うけどね。七回まで投げてくれると、増井と久でいけるからね。下位打線で1点を取れたのは大きかった」

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