2011.07.15 FRI
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
0
0
0
0
2
0
0
0
0
0
2
8
0
0
0
0
X
R
H
2
6
10
15

■広報レポート <教本のように>

 フェンスに張り付いた右翼手の見上げる先、高々と舞った打球が着弾したのはライトスタンド。6-0の4回2死満塁でスケールズ選手の来日2号は、序盤で勝利を決定付けるグランドスラムとなりました。この時点で三塁打が出ればサイクル安打、という活躍を見せ、「北海道祭り」の初日を大勝に導いてくれました。

 2回に二塁打を放った場面では、ヘッドスライディングで勢いあまりオーバーランしそうなハッスルぶり。契約合意を発表した際にコメントを寄せたハーグシャイマー駐米スカウトの言葉通り、どんな場面でも全力を尽くす模範的な姿をいかんなく見せてくれています。

 アメリカではオフ期間、出身の高校で教壇に立ち、スペイン語や社会学を中心に、数学など必要とあらばあらゆる科目の教鞭を振るう異色な経歴の持ち主。母校ミシガン大の野球部キャンプを訪問し、後輩たちを前に「校舎にいる間から誇りを持って行動すべき」と説いたエピソードもあり、常に周囲に影響を及ぼす存在であったことをうかがわせます。

 アメリカにないお立ち台に上がることも快諾し「違う文化の中で様々な経験が出来るのは楽しいよ」と話してくれました。ヒーローインタビューの最後には「北海道祭り」のテレビCMでケッペル、ウルフ、ホフパワー選手の決め台詞「ホッカイドウマツリ、キテネ」をよどみなく付け加えて盛り上げた背番号2。この先もこのチームにどのような影響を与えてくれるのか、期待せずにいられません。

■武田勝投手 <9回、球数116、打者35、安打6、三振7、四死球0、失点2、自責点0>

「状態はすごくよくて、九回まで好調を継続できました。自信になる登板でした。ただ、反省点もあるので、そこはしっかり今後の練習で補っていきたいと思います。」

■梨田語録

「(武田)勝にはちょっと大きすぎる援護だったね(笑)。いままで借りがあったし、少しは返せたかな。安心して見ていられた。(完投は)この後オールスターもあるけど、球数が少なかったから。久しぶりに1番にした陽が4安打して、2番にした杉谷もヒット打ったからね。つながりが出て、打線が機能したね。スケールズは三塁打を打てばサイクルだったけど、それはなかなか難しい。ホームランは打った瞬間はこすって届かないかなと思ったけど、あれは非常に効く一本だったね」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート