2011.07.19 TUE
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■広報レポート <ぶれない気持ち>

 スタンドに投げ込むサインボールに、中田選手が常に書き込む言葉があります。克己心――。感情や欲望を自らの力で抑え、いつもぶれない気持ちをを持ち続ける。
「失敗していても、それに振り回されたり縛られたりしてはいけない」。そう言い続ける若き4番打者が、渋いひと振りで試合を決めました。

 五回2死一、三塁。内角への速球に対して腕をたたんで対応すると、打球は三遊間を抜けていきました。今季50打点目となる一打は、両リーグを通じてトップの12度目の決勝打でした。

 それまでの2打席はチャンスで凡退に終わっていました。迎えた第3打席。「気合は入ってました」と振り返ります。その思いが空回りせず、結果として出すことができるのが今季の中田選手。気持ちのスイッチの入れ方を身につけたからこその“勝負強さ”といえるでしょう。

 中田選手とともにお立ち台に上がったウルフ選手は、約1ヶ月ぶりの勝利を挙げました。6イニングを投げて、何とフライアウトはゼロ。ゴロの山を築き上げ、8勝目をたぐり寄せました。

 前半戦は残り1試合となりました。ヒーローインタビュー後、ロッカーに戻る中田選手に通路ですれ違った梨田監督がひと言。「もう1本打って、2ケタにせい」。50打点の節目をクリアし、次は自身シーズン最多の10本塁打へ。「はい!」と応える引き締まった表情に、指揮官も思わず目を細めていました。

■ウルフ投手 <6回、球数77、打者23、安打6、三振4、四死球0、失点1・自責点1>

「初回は自分のピッチングができずに1点を取られてしまったけど、それで乗り切れたのは良かった。二回以降はショータ(大野選手)のおかげで気持ちよく投げることができた。(1ヶ月ぶりの勝利に)悪い内容の試合は1度しかなかったから悲観していなかったし、勝ちに恵まれない時期はあるものだから気にしてなかったよ。」

■梨田語録

「中田はシーズン半分で50打点ということで、単純に100になるかは分からないですけれどキリのいいところまで来ましたね。4番を打たせている打者ですし、いいペースで来ていると思います。ダイカン(陽)がだいぶ守備で助けてくれましたし、稲葉も東京ドームで今年2本目と球場との相性のよさを発揮してくれたと思います。」

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