2011.07.30 SAT
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■広報レポート <一拍の静寂の後>

 待つ間も手に残る感触ははっきりと残っていました。1-3の9回1死、代打・鵜久森選手がホークス杉内選手のストレートを捕らえた打球は右翼ポール際へ。ファウルゾーンに落ちたためビデオ判定となり、‘打ち直し’に備えてバッターボックス付近で待機していたところへホームランのコール。「よく分からないままベースを一周した感じですね。でも、芯に当たった感触はありました」。入団7年目で放ったプロ第1号、やや複雑な表情を浮かべながら喜びを噛みしめていました。

 愛媛・済美高時代は甲子園で通算5本塁打を放ち、長距離砲として期待されながら年月が流れ、バットを短く持って打撃フォームを一から作り直す苦労も味わった24歳。時間がある限り、ハードボイルドの小説か打撃理論本を読みふける「読書男子」は、初アーチまでもが紆余曲折ありという結末は予想していなかったことでしょう。

 この日も先制タイムリーを放った中田選手だけではなく、鵜久森選手もダルビッシュ選手登板時に無類の強さを発揮しています。7月3日ライオンズ戦、同13日バファローズ戦とも決勝点を叩き出して同期のエースを援護していながらお立ち台を譲り「ハーラートップの人が行くのは当然でしょうから」と広報を気遣うこともありました。追撃及ばず、首位ホークスとは2.5ゲーム差に開きましたが、小説なら新展開が生まれるように一人の男が殻を破るきっかけとなることを期待します。

■ダルビッシュ投手 <8回、球数145、打者33、安打8、三振11、四死球3、失点3、自責3>

「調子自体は良く、球も走っていましたが、細かいコントロールがなかったかなと思います。ピンチを作って切り抜けてはいましたが、打線に流れが来るようなピッチングをしたかったですね。」

■梨田語録

「(ダルビッシュ選手について)すごいピッチャーでも立ち上がりでもああいうことはあるからね。球数が多かったけど援護がなかったから(八回も投げたのは)どうかと思ったけど、行く気十分だったから任せました。ダルのボールを受けるのは大変だからね、(大野選手も)難しかったと思う。(鵜久森選手の初アーチは)ポールに当たったのが見えたから。でもビデオ判定が長かったね。あれが同点ホームランなら良かったけどね。明日は(武田)勝にがんばってもらって、やるしかない。点を取ってあげたいね」

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