2011.08.05 FRI
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■広報レポート <努力は裏切らない>

 やっと来たな――。ホフパワー選手の顔に、そんな言葉が浮かんでいるように見えました。ベンチではロッカーに向かう通路から一番遠くに陣取る助っ人。ホームラン談話を取るためにベンチへ向かった広報担当と、端と端で目が合ったときのことでした。そして、実際に言葉を交わすと、まずは「Wow!」と満面に笑みを浮かべました。

 1点を先制した後の二回でした。甘いフォークボールをしっかりと捕らえると、打球は大きな弧を描いて右翼席に消えていきました。来日1年目で2ケタの大台に乗る10号ソロは、実に6月12日以来となる“ロングショット”でした。

 「2ヶ月ぶり?それは長い。でも、次はそんなに時間をかけないようにしたい」。そう話してから1時間もたっていない三回には、ストレートを叩いてバックスクリーンへ11号2ラン。2打席連発でチームにカツを入れました。

 ヒットすら出ない日々が続き、スタメンを外れる機会も増えていたホフパワー選手。そんな状況でもうつむくことはなく、笑顔を絶やしませんでした。アメリカでも同僚だったスケールズ選手が加入してから、アドバイスに真剣に耳を傾ける姿も見られました。浮上のきっかけを作ろうと必死にバットを振りました。

 「相手ピッチャーの攻めは変わっていないと思う。自分が打ち損じていたんだ」。打撃練習でいい感触が戻り、試合での結果が出始めた数日前のこと。チームの誰かが適時打を打ち、談話を聞きにいけば「次はオレのところに来ることになるから、準備をしておけよ」。“その時"が近いことを本人も予感していたに違いありません。

 チームは7試合ぶりの白星。4月の開幕ダッシュに大きく貢献した助っ人が、過酷な13連戦の真っ只中で見事に仕事をやってのけました。

■ケッペル投手 <6回、球数106、打者26、安打4、三振6、四球5、失点0、自責点0>

「打線が序盤に点を取ってくれて、その中でもホフパワーの2本塁打が大きなサポートになったので、精神的に楽に投げることができた。湿度が高くてツーシームのコントロールが難しく、フォアボールを出してしまったけど、ピッチングの内容としては良かったと思う。このままリードを保ち続けて連敗が止まるように応援します。」

■梨田語録

「ホフィは9号を打った6月12日以来ということで、長かったと思ったら2本打ってくれましたね。きのう最後の打席で惜しい当たり(フェンス手前の中飛)があって、1日遅れの誕生日プレゼントをもらった感じがします。連敗中はもがけばもがくほどはまっていくようなところがあり、連戦というものもあって正直難しかった。昨日の引き分けが大きかったと思いますし、全ての始まりが昨日であったと言いたいですね。」

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