2011.08.07 SUN
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■広報レポート <火付け役、健在>

 百戦錬磨の男が持つ最大の武器。それは集中力なのかもしれません。二回。先頭打者として打席に立ったのは稲葉選手でした。カウント2―2から内角に来た速球をフルスイングすると、打球は大きな弧を描いて右翼スタンドに吸い込まれていきました。

 「うまく反応できたというか、どうやって打ったかも覚えていないですね」。笑みを浮かべながらも、自分自身が驚くほどの今季8号先制ソロ。無心で捕らえた一撃で、チームを一気に勢いづかせました。前カードは3試合でノーヒット。しかし場所を移して一変しました。3試合連続安打だけではなく、打点も3試合で記録しています。

 仙台では、先日のオールスター第3戦でMVPを獲得した稲葉選手。「あのホームランで、ファンのみなさんが本当に喜んでくれていた。野球選手としてすごく幸せな時間だったよ」。被災地復興へ向けて一役買ったベテランですが、今回はライバルチームの一員としてその存在感を見せつけました。

 主将が火付け役となって、打線は効果的に得点を重ねました。五回には1死一、三塁でスケールズ選手が右越えに5号3ラン。8月5試合で10安打の好調ぶりを見せれば、前日まで2試合連続本塁打のホフパワー選手が八回2死満塁で走者一掃の適時打を放ち、試合を決めました。

 投げては先発・武田勝選手が6回を省エネ投球で1失点。防御率リーグトップに返り咲いて9勝目に花を添えています。

■武田勝投手 <6回、球数69、打者22、安打6、三振4、四死球0、失点1、自責点1>

「走者を出しながらも、何とか粘って最少失点に切り抜けることができました。早い回に先制してもらい、中盤にも追加点を取っていただいたお陰で落ち着いて投げられたと思います。この後はチームが勝てるようしっかり応援します。」

■梨田語録

「(先制本塁打の)稲葉がインコースの真っ直ぐをよく打ったなと思います。防御率1点そこそこの投手(田中選手)を相手に、重みのある1点になりました。中田は4三振ありましたが、(6回に)ホームで刺して流れをピタッと止めてくれる、非常に大きなプレー。終盤にも追加点が取れて増井と(武田)久を休ませることができたのも良かったと思います。」

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