2011.08.09 TUE
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■広報レポート <初球で勝負あり!>

 たった1球の失投で勝負の行方が大きく変わるかもしれない。そんな中でのマウンドに難しさを感じる分だけ、抑えたときの快感は言い表せないといいます。4点リードの八回1死一、二塁。一発が出れば1点差、連続被弾なら同点というピンチでバトンを託されたのは、セットアッパーの増井選手でした。

 塁上に走者がいる場面での登板は、ここまでほとんどありません。しかし、増井選手はこう振り返ります。「あまり気にはなりませんでした。一人ひとり抑えていくのはいつもと変わらないですから」。代打・平尾選手を空振り三振に打ち取ると、中島選手も空振り三振に。まさに“火消し役”という表現がピッタリの快投でした。

 2人の打者とも、勝負は初球で決まっていたのかもしれません。ともにまずフォークで空振りを取ってストライクを先行させました。マスクを被った大野選手は「相手はまっすぐしか待ってない場面ですから」。打ち気を完全に逸らすリードにしっかりと応えた増井選手は「ボール自体は甘かったかもしれないけど、あそこでまずストライクから入れたのは大きかった」と白い歯をこぼしました。

 プロ2年目で初めてオールスターに出場した増井選手。代替選手としての選出でしたが、セ・リーグの強打者に臆することなく150キロの速球を連発。2試合で2イニングを完ぺきに抑え切りました。「増井ってのはスゴイね」。普段は他球団を取材するメディアの面々も驚きを隠せず、賞賛の言葉を並べたことが思い出されます。

 8月に入って5試合で無失点。今季の防御率は1点台前半をキープしています。残り60試合を切って、いよいよチームは正念場へ。充実する中継ぎ陣の一角を担う右腕への期待は高まるばかりです。

■ウルフ投手 <6回、78球、打者21、安打3、三振3、四球2、失点0、自責点0>

「きょうは『良かった』のひと言だね。ショータ(大野選手)がいつも通りのリードをしてくれて、相手に対していいゲームメークをしてくれた。その通りに投げられたよ。」

■梨田語録

「(決勝2ランの)スケールズは前の3打席三振した悔しさをぶつけてくれましたね。涌井の調子は良かったですが、1打席目に9球粘ってタイミングは悪くなかったですし、本当に効いたと思います。ウルフも13連戦の8つ目でなおかつ移動ゲーム、暑い中少ない球数でよく投げてくれました。ライオンズ戦9連勝?数えてないんでね。開幕2連戦のコテンパンにやられたイメージが鮮明に残っていますし。いつ(調子が)落ちるか分からないし、明日のことで必死です。」

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