

■広報レポート <“ファイターズらしさ”とは>
すでに勝利のなくなった延長10回2死一、二塁。ライオンズファンの歓喜の声とともに、代打・上本選手の打球が中田選手の頭上を越えていきました。イーグルスに3連敗して乗り込んだ敵地・西武ドームで、今季無敗を続けていた守護神・武田久選手があと1死で引き分けに持ち込めず痛いサヨナラ負けを喫しました。
先発のケッペル選手が中村選手に2本の本塁打を許し、序盤で2点を追う苦しい展開。それでも6回2死から3連打で1点差とし、打撃好調な鶴岡選手がレフト左へタイムリー二塁打を放ち、試合を振り出しに戻しました。前日、左足首骨折で戦列を離れている田中賢選手が札幌ドームを訪れ、ロッカールームで選手会長の務めを果たせずに詫びる場面がありました。同い年の副会長は言葉にこそしていないものの、プレーできない背番号3の分まで精一杯プレーする思いを秘めていたに違いありません。
しかし、ファイターズらしからぬプレーがこのところ顕著になっています。7回は右中間を破る当たりを放った糸井選手が三塁へスライディングせずにタッチアウトになる場面も。初回からもう一本出ていれば、という好機も生かせずに接戦をものにできず、消化不良な印象がぬぐえません。「中途半端な形で戻るつもりはありません」と完全治癒を目指す田中賢選手を迎えるためにも、プレーできるありがたみを再認識して明日の一戦に連敗ストップを期します。
■ケッペル投手 <6回、球数97、打者27、安打6(本塁打2)、三振2、四球3、失点3、自責点3>
「序盤にホームランで3点を奪われてしまいましたが、その後は粘り強く打線の援護を待てるようなピッチングができたと思います。同点に追いついてくれた攻撃陣には感謝していますし、この後はチームが勝てるように祈りながら応援します。」
■梨田語録
「あそこ(八回)まできたら増井と(武田)久でいかないとね。4日空いてたしね。こういうときもある。でも、もったいなかった。(八回に)1アウト満塁で点が入らなかったからね。鶴岡にスクイズはまったくゼロじゃなかったけど、状態がいいのと左ピッチャーだったから打たせた。ケッペルもけん制が暴投になって、ストライク取りに行ったところを打たれてもったいなかったね。4連打のヒットが出たのは良かった。引き分けや勝ちにつながらなかったけど、明日につながればね。明日、持ってる斎藤佑に何とかしてほしいですね。リリーフは3連投するぐらいでいかないといけないと思っています」